台風12号の影響で、四国地方に大雨が降っています。NHKの報道を見て、私もビックリするほどです。思わず高知などへ、安否確認をしているところです。私の住んでいる高松市仏生山町は、町全体が標高200メートルあたりにあって、雨も少なく、ただ夏まつりが中止になった程度の被害です。
そんななか、被災者の宮本嘉二からメールが来ました。「成田で飛行機から人が飛び降りたそうですが、機内で何かあったのですか?」、私は何のことか分からない。だから「知らん」と返事をしました。ところが本日の朝刊を見ていて、「これか」と気がつきました。
私が見た新聞の記事では、2日午後1時半頃成田空港第2旅客ターミナルに到着したフィリッピン・セブ発フィリッピン航空434便の左前の搭乗口を開けて飛び降りた33歳の男が、両足首などに怪我をおいながら成田国際空港署に逮捕されたという内容です。動機については、何も書かれていません。
しかし私が搭乗したフィリッピン・セブ発フィリッピン航空434便は、(8月)1日です。事件は2日のことです。いくら私が後ろの席(エコノミー)だからといっても、こんな事件があったら分かります。犯人は前の席に座っていたのでしょうね。急いでいたとしても、4メートルを飛び降りることはなかったのでは。
宮本からのメールは2日の夜です。私も今日(3日)になって、気になって調べてみました。するととんでもない記事を見つけてしまいました。1994年(平成6年)12月11日フィリッピン航空434便は、午前11時すぎ沖縄県の南大東島付近上空31,000フィート(約9千㍍)を巡航中、突然機内に仕掛けられた爆弾が炸裂しました。
その席(26K)に座っていた日本人農機具メーカー社員(男性24歳)が死亡、付近に座っていた乗客10名も負傷しました。この席はボーイング747の機内レイアウトでは胴体燃料タンクの真上でしたが、事故機は特別仕様機で、タンクの位置がずれていてドライタンク(燃料を充填していないタンク)でした。
幸いにもフィリッピン航空434便は、那覇空港へ緊急着陸をして、被害が最小限度に押さえられました。犯人はその後、世界貿易センタービル爆破事件の実行犯として特定されていますが、9・11事件の予行演習としてこの事件をおこしたとされています。
犯人はマニラ空港からフィリッピン航空434便に搭乗し、爆弾を仕掛けてフィリッピン・セブ空港で降りています。この間は、1時間だと聞いています。フィリッピンも、もともとはキリスト教だろうと思いますが、いまはイスラム教徒が数多く居住しています。
私が搭乗したのは、フィリッピン・セブ発フィリッピン航空434便の43Bです。こんな忌まわしい事件があった434便とは、知りませんでした。因果関係はないと思いますが、飛び降りた男の動機が分かりません。成田空港をバスで入ると、空港入口で停止し担当官が乗り込んできて一人一人の身分証明を求めます。
格安航空会社の参入が、高松空港でも多くなっています。松山空港では爆破予告の電話が入るなど、落ち着きません。飛行機は、万一トラブルがあると取り返しがつかない大惨事へ繋がります。事故は勿論ですが、ましてやテロ行為などは絶対に防がなくてはなりません。