自衛隊香川地方協力本部主催の研修が、10日から行われました。私は自衛隊大好きですから、日程が空いていればかならず参加しています。日本国民の生活の安全と財産を守ってくれるのは、自衛隊です。戦争法案については、賛否両論ありますが、いずれにしても出来る限り全面公開が望ましい。
そんな私の期待も考慮されて?最近の呉基地も、出来る限り公開するように配慮しているそうです。最近は色々なところから研修要望が来ているようで、見える化は生の自衛隊を知る上で、重要なことです。学生さんや教員さん、企業からも押しかけてくるのに、非番の海上自衛隊も苦心惨憺しているそうです。
特に今日は、身内が主催しているもので、呉駐屯地としては最大の協力をしています。極めつけは、呉地方総監池田徳宏海将との会談です。超多忙なトップとの会談は、なかなか出来るものではありません。われわれ研修生5人も少し待たされましたが、やはりトップは風格が違います。
その前に輸送艦「しもきた」の鈴木艦長にもお目にかかりましたが、こちらも55歳ながら、私より年上に思えます。来年退職だと聞きましたが、退職後の再就職で海上自衛隊は非常に不利なようです。というのも、自衛隊内の資格が基地の外では使えないというのです。
陸上自衛隊なら、基地内で取得した大型車両の運転免許はそのまま資格として世間に通じます。航空自衛隊でも同じです。退役後、民間の航空会社へ資格者として就職もできます。ほとんどが直ちにその資格を持って、民間に就職が出来て、厚遇されると聞いています。
しかし海上自衛隊の資格は、基地内だけの資格だというのです。これは矛盾を感じますが、国土交通省はこれを許さないのだそうです。確かに民間では、大砲の撃ち方という部門はありませんが、航海士の免許とか機関士の資格は、民間でも齟齬はないと思います。
そうそう「しもきた」には、高松市牟礼町出身の可愛い女性(二十歳前か?)がいました。船のディーゼル機関士というので、出身高校を尋ねたら、「高松中央高校」とのことでした。普通科ですね。このしもきたは130人が勤務していて、そのうち女性は10名ということでした。
その間に、自衛隊員の食堂で昼食をご馳走になりました。金曜日はカレーだそうですが、本日はご飯とチャンポン麺でした。私には昨日からの敵ですが、全く食べないのも失礼で、ほんの少し頂きました。面白いのは12:45までと書いてありますが、45分は食べて出る時間だと注記がありました。そこのテレビでは、「サラメシ」をやっていました。
呉総監表敬の後は、「てつのくじら館」へも行きました。過去に何度か来ていますが、ここは正式名称が、「海上自衛隊呉資料館」で見学料が無料だそうです。常に団体で来るものですから、料金については認識がありませんでした。運営費は年間9千万円だそうで、平成19年に開館して年間平均3万人が来場しているそうです。
今日は案内係りがついてくれて、よく分かりました。機雷掃海に関する説明も、豊富にあります。アメリカ軍などが敷設した機雷は、大戦後もその多くが瀬戸内海にありました。戦後すぐに、瀬戸内海の機雷除去が始まり、また犠牲者も出ました。この慰霊のために、5月の末に、呉から掃海艇が金比羅さんに参りに来ます。
最後は、大和ミュージアムです。ここは有料でした。戦艦大和の10分の1の模型は、2億円少しかかったと言いながら、大変な観光資源です。あの大きな戦艦大和は、抑止力の意味合いで作られたようです。明治37年日本海軍はロシアバルチック艦隊に勝ちました。その後欧米列国は、日本の海軍をつまり旗艦船を恐れていました。
それで戦意高揚のために、ここ呉造船で大和は作られ、呉から出て鹿児島の沖で昭和20年4月7日撃沈されたのですが、その技術が今の宇宙衛星や新幹線等に、活かされているそうです。大和は決して無駄ではなかったと、案内人の松浦征二さんは力を入れていました。