3月22日に交通死亡事故が発生し、西讃ブロックでの3月中の発生件数が3件となったため、西讃ブロックにおいて交通死亡事故多発ブロック警報を発令(3月27日まで)し、非常事態となっています。
香川県下の交通事故死者数は、平成29年1月1日~3月22日の間で 13人となっていて、人口10万人当たり全国ワースト3位と不名誉な状態が続いていました。
ところが3月28日(火曜日)18時35分ごろ、さぬき市内で普通乗用車と自転車が衝突する事故が発生し、自転車の88歳の男性が亡くなりました。平成29年1月1日~3月29日で交通事故死亡者14人となり、人口10万人当たり全国ワースト2位です。
ドライバーは、漫然運転にならないよう周りをよく視て、黄色信号になれば無理せず停止し、歩行者や自転車に気づいたら横断者を最優先させる。また歩行者の方は、なりふり構わず夜間の外出時は反射材を身につけ、交通事故に遭わないよう気をつける。
このような非常事態で浜田恵造香川県知事は、事故防止のための具体的予算化を、昨年に続き今年も拡大実施しています。近年、アクセルとブレーキの踏み間違いなどによる、高齢ドライバーが当事者となる重大事故が多発しています。
注意喚起だけでは、もはや勘違い事故を減らすことが出来ない状況です。香川県では、高齢ドライバーが加害者となる交通事故の抑止と予防安全装置の標準装備化に向けて、自動ブレーキなどが装備されたASV(先進安全自動車)の普及促進を図ることを目的とした補助制度を、全国に先駆けて昨年創設しました。
現在、日本では65歳以上を「高齢者」と定義しています。私も程なく高齢者ですが、政府は高齢者の自動車運転免許返納を推奨しています。生活のためにどうしても運転せざるを得ない高齢者に対して、香川県は安全性の高い新車を購入して、それの運転を推奨しています。
その先進安全自動車を購入するための補助金の申請を、明日4月1日から受け付けます。もう過ぎていますが、3月21日以降の新規登録(軽自動車の場合は、新規検査届出)をする新車が対象となります。昨年は1,045件、内登録車529件、軽自動車516件でした。
補助金はもらう方からすれば僅か一律3万円ですが、平成29年度は、1,500台を上限としています。払う方は4,500万円にもなります。補助対象者は、もちろん高齢者です。平成29年度内に満65歳以上になられる方(生年月日が昭和28年4月1日以前の方)。
私も対象となりますが、残念ながら昨年末に先進安全自動車に買い換えたところです。3ヶ月早すぎたのです。残念3万円もらい損なった。当然、この情報は知りませんでした。販売側からの情報提供も、ありませんでした。
先進安全自動車とは平成29年3月21日以降に新規登録(軽自動車の場合は、新規検査届出)された乗用車であって、次の(1)~(3)を全て装備するものとなっています。平成29年3月21日現在、55車種が対象です。
(1)自動ブレーキ
(2)車線逸脱警報(またはレーンキープアシスト)
(3)ペダル踏み間違い時加速抑制装置
年度途中でも申請総額が予算額に達した場合、受付を終了しますのでご注意ください。初年度の昨年は、10月末で終了しています。しかし先進安全自動車でも、雨などの場合には正常に装置が機能しないこともあります。やはり、気を込めて運転できなくなったら返納ですね。