2017,08,12, Saturday
8月12日の今日の夕方、JAL123便が群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(通称「御巣鷹の尾根」)に墜落した航空事故から32年。今日も慰霊登山として多くが御巣鷹の尾根に登った。映像では植木義晴社長も、大汗をかいてインタビューに応じていました。ジャンボ機の墜落で、520人の犠牲者が出た、世界中の航空業界の大惨事になりました。
8月は6日の広島原爆惨禍から9日の長崎原爆投下、そしてこのJALの事故、そして15日の終戦記念日の玉音放送。またその前後は、お盆であります。時代はバラバラですが、8月は慰霊の月だと私も考えています。父親松野茂の命日も、今月25日です。大勢の犠牲のお陰で、今の日本があります。ありがとうございます。 ところで暑い毎日のこのところ、かみさんが作る甘酒を、毎朝飲んでいます。私が高松商の近くの㈲中屋醸造所(高松市塩上町3-17-13)で米麹を買い求めて帰ると、かみさんがそれを炊飯ジャーの中に入れて8時間むしむしして、甘酒を造ってくれます。 完成するまでの作業を、私は知りません。折り鶴の鶴が、隠れて身を削って織物を作る。と言う訳は、ありませんが、私の知らないところで甘酒が出来ています。今日の小欄は、猛暑を乗り切るためにもこの「甘酒」の効能について、少しだけまとめてみます。 まず原料の「米麹」ですが、スーパマーケットでも売っていますが、「生もの」ですから、出来るだけ新鮮なものが良いとされています。私も中屋醸造所さんに出入りして、もう6ヶ月になると思いますが、たまたま「今日出した」という日に2度ほど遭遇したことがあります。 これは一段と、暖かくほっこりしています。中屋さんのおかみさんの笑顔が、また一段とうまさを引き出します。おかみさんは、決して若くはありません。まだ80歳前後だと思うのですが、ばりばりの現役です。行くといつもの席に鎮座まします。私も行く時間がまちまちで、いつもかみさんがいるとは限らないのですが、いないと寂しいものです。 米糀の甘酒は、酒粕から作られた甘酒と違いアルコール0%なので、お子様や妊婦さん授乳中のお母さんにもおすすめです。飲む点滴と称されるほど、栄養が豊富。適度な塩分が夏の熱中症対策にもおすすめです。江戸時代には老若男女の栄養補給として飲まれていました。 これによく似た原料として、私の中では「うどん粉」が浮かびます。もともと讃岐うどんは、地場の「小麦粉」と瀬戸内海沿岸の「塩」と、伊吹島などの「イリコダシ」が原料として相まって、あの讃岐うどんが出来上がるのです。さらに醤油までも地元産という、こだわり組もあります。 私はこの讃岐うどんの作り手として、14年間(その前が10年あるのですが)これに携わっていました。家業ですから、大学卒業後すぐから従事しました。7年間麺業をやって、そこから麺業と不動産仲介業の両方を7年間やって、そこで家業を廃止し今の松野不動産専業となりました。 話をうどんに戻しますが、うどんのうまさの秘訣は、やはり「原料」だと今でも思っています。特に小麦粉は、収穫直後の中讃地方(坂出市・丸亀市付近)の小麦は、絶品でした。だから今でも、「丸亀製麺」という名前のチェーン店が、讃岐うどんの代表のような顔をして全国に展開しています。丸亀製麺の本社は讃岐にあらず、神戸市であります。 私が麺職人の頃は、この地元原料の供給が長続きせず、安定したうどんを作るためにオーストラリア製の小麦粉を使っていました。中讃地方の作付面積が小規模で、収穫後6ヶ月程度で新麦が底をついていました。今は、吉原食糧さんらが頑張っていると聞いています。 良い原料を使って、丁寧な作業をしていれば、上手いうどんが出来上がります。しかし今日は「甘酒」の話です。うどんと同じように、原料が大切ですが「中屋醸造所の米麹」をまず買う。それを炊飯ジャーに入れて8時間ムス。これが飲む点滴になるのです。注射怖い私には、貴重な点滴です。 ㈲中屋醸造所(高松市塩上町3-17-13) |
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