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官民連携事業の推進のための四国ブロックプラットホーム
副題が、官民連携(PPP/PFI)事業の推進に向けたワークショップといういかにも官僚が好む言葉遣い。今日の官僚は、内閣府からと国土交通省から各一名、レグザムホール小ホール4階多目的大会議室に来ています。着席は討論するグループ毎に、A~Fまで各5~6人。市職や開発業者(建設・土木・上下水道)から、日本投資銀行まで来ています。



企画運営するのは、㈱日本経済研究所です。要するに国はこのような株式会社へとりまとめを発注し、このシンクタンクからの年間活動報告を得て、それぞれの報告書とします。そういう意味では、優秀な人材が揃っています。私も、国土交通省の平成24年度国土交通省「中古不動産流通市場の活性化に関する調査検討業務」に関係して、この仕組みを実感しました。

官僚の大雑把な話の後に、高松市と愛媛県西予市の職員から、それぞれが手がけている官民連携事業の概要と問題点が提起され、それを受けてグループ討論が行われます。そうそうその前にいつもの「有識者=大学教授等」がいて、余計に話を見えにくくしている。彼らは、研究成果にはこだわりますが、時間の概念はありません。



時間の関係もあってか、ファシリテーター(進行役)が事前に決まっていて、自己紹介から始まります。2つの自治体からの発表を受けて、議論をしましたが、45分では十分どころか1つの案件だけでも時間が足りません。

ところでややこしい日本語訳ですが、公民が連携して公共サービスの提供を行うスキームをPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携)と呼びます。またPFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方です。

PFIは、PPPの代表的な手法の一つ。PPPの中には、PFI、指定管理者制度(高松市でも多くの施設に導入中)、市場化テスト、公設民営(DBO)方式、さらに包括的民間委託、自治体業務のアウトソーシング等も含まれます。

先に決まった、高松空港の民営化と呼ばれている事業も、公共施設等運営権方式(コンセッション)を活用したPFI事業であります。空港は既に全国10数カ所の取り組みが始まっています。私のざっくりした考えですが、国や地方公共団体にお金がないのです。お金と知恵を民間に頼るのが、官民連携(PPP/PFI)事業だと考えています。

発端は、サッチャー政権以降の英国で「小さな政府」への取り組みの中から、公共サービスの提供に民間の資金やノウハウを活用しようとする考え方として、PFIは1992年に導入されました。これに類似した公共事業分野への民間参画の取組は、世界各国においても行われており、PFIは「小さな政府」や「民営化」等行政財政改革の流れの一つとして捉えられるものです。

PFIは過去に日本国内では、ほとんど例のなかった本格的なプロジェクトファイナンス導入へもつながるものと期待されています。ただし、PFI事業は幅広い分野で検討されるべきものであり、PFIの手法の適用しやすい分野から導入を進めて行くのがのぞましいでしょう。

それで先の空港から、下水道や道路整備、公営住宅から「まちづくり」まで、官民連携(PPP/PFI)事業が使われ始めました。犠牲になっているのは、担当した市職です。今日の西予市の林さんも、初めてのことでどこかで勉強がしたいと言っていました。公務員教育を目指す、政策研究大学院大学が東京六本木にあります。せめて6ヶ月程度でも、派遣してやらないと。

議論はいろいろあるところですが、地方公共団体の大型プロジェクトは間違いなくこの方向へ動きます。市町村は、これからますます地方交付金が減ると覚悟しています。地方交付税を出し入れするより、私は国税・地方税の見直しが必要だと言っていますが。

また官民連携(PPP/PFI)事業と言っても、建物設備は民間で建設し、その後の運営も出来ますが、道路をつけたり橋を架けたりは公共でなければ出来ません。適材適所の見極めも、必要になってきます。失礼ながら、政令市や特定市以外の市職さんら田舎の公務員さんはこれまで、住民からの申請書をそのまま県へ運んでいたらそれで仕事になっていました。

それが今後は先に書いたように、知恵も勉強も求められることになります。人口減で税収が減額すると、公務員の数も削減。例外ではないのが、官民連携(PPP/PFI)事業など分からないと言って拒否している議員さん、あなたたちにも先がありませんよ。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=3908 |
| 社長日記 | 09:04 AM | comments (0) | trackback (0) |

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