2017,04,24, Monday
美渓山行徳院第25世住職、法照山観興寺第18世住職の河西孝典様が、病気のため22日に逝去され、本日12時30分から行徳院で葬儀告別式が行われました。真言宗で、同宗の僧侶が大勢来ていました。真言宗は剃髪して、黄色の袈裟をかけていてその存在が目立ちます。
私との関係は、私の家から先々代観興寺住職が嫁いだのですが、そこの寺護をされていたのが孝典さんのご両親で、私もこの寺へ良く駆け込んでいました。行くと、近くのレストランから好物を取り寄せてくれました。私も一時期観興寺へ養子に来ないかと誘われたのを、幼心に覚えています。 幸か不幸か私は長男で難を逃れたのですが、次男が誕生し夭折したのを機に、またまた誘われました。このような関係から孝典さんとは、兄弟のようにつきあいをして貰っていました。私が1歳年上です。高松一高(中西太氏の後輩)から、高野山大学へ進んだと記憶しています。 昨年の4月まで、京都の真言宗御室派総本山仁和寺で4年間部長職をつとめていたと聞いています。不動産の話も、京都からの電話でした。高松に2つの寺を持ち、還暦を前にしての単身赴任は、常に修行の身なれど、つらいものがあったと思います。 時を一にして、世界遺産仁和寺は、来年を目処に大改修中であります。あれもこれもで、多忙な4年間であったとは想像に難くないのです。それにしても僅か62年間の人生。宗教人ですから、諸行無常は当たり前ではありますが、なんとも惜しい人を亡くしたものです。 告別式は檀家など大勢が集まり、本堂に入りきれない人は野外のテント内で読経を聞いていました。今月11日の長尾浩章社長の葬儀と比べ今日は暖かな一日で、外の席でも苦痛はありません。故人の遺徳を思いつつ、ご冥福をお祈りします。 |