2010,12,20, Monday
日銀高松支店と芸術祭実行委員会が、「瀬戸内国際芸術祭2010アートと海を巡る百日間の冒険」(7月19日~10月31日)が地元にもたらした経済効果は、111億円にのぼったと発表しました。
問題の総来場者数が、最終約93万人と発表されながら、重複渡島の関係で、3分の1に訂正されたりしましたが、ここへ来ての経済効果の発表は、開催前の試算50億円の2倍以上となったという発表ですが、これは間違いのない数字だと実感しています。 その根拠は、来場者数の実数を25万人に設定し、宿泊した県外客を半数近い47%で、1人あたりの消費金額は44千円。日帰り県外客は26%で、同15千円として計算しています。そして計算結果が61億円。発表では、観光客の宿泊交通飲食代など直接効果として64億円となっていますが、固い数字だと思います。 さらに直接効果によって、県内各産業が製造やサービスを増やすことでもたらされる生産誘発額(1次波及効果)が約25億円、直接効果と1次波及効果で雇用者所得が増え、新たな消費に向かう生産誘発額(2次波及効果)が22億円と試算しています。 日銀高松支店清水季子支店長は、「アート作品の魅力はもちろん、美しい海や島々、そこに暮らす人々といったトータルな魅力が高かった。メディアを通じて世界に広く発信されたことも見逃せない」と語っています。 清水季子支店長は、前任地はロンドン。海外に広い庶民のネットワークもお持ちのようで、彼女の言う「メディアを通じて世界に広く発信された」というくだりは、実に頼もしい分析だと嬉しくなります。 ちなみに、「7島のうちどこが一番でしたか(私はローマの休日の最後の会見を頭に描きながら恐る恐る質問してみました)」、「男木島です。」 普通日銀の支店長は、「7島どの島もそれぞれ特徴があって・・・・」だと思いますが、一番弱小の女木(めぎ)島男木(おぎ)島、とりわけ生活者とアートが一緒に暮らしているような男木島は、私も一番の感動でした。たこの昼定食も、美味しかった。 60年間定期借地権分譲住宅煉瓦の家ラ・ヴィーダ日記も書きました。 |
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