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日本人は価値を売れ品川で目覚めて考えたこと
日本は良いなと実感して寝た昨晩でした。ブラジルとの時差が12時間で、もしかしたら時差が影響して眠りにつけないのではないかと少しだけ心配しました。しかし皆さんの期待通り、「いいちこ」を湯割で2~3杯呑んだら、あの時の麻酔のように、何もかも分からなくなっていました。

目覚まし時計はつけています。最悪の場合でも、今日はペナルティーを盗る連中もいません。解放された喜びと、別れ別れになった寂しさもなぜか感じています。それはまだ自宅へ帰っていない、旅行中の身だからでしょうか。明日は、(恐らく)みんなが待っている高松へ帰ります。

本日は朝からどうなるかと正直心配しましたが、案外今回の10日間を通じて言えることですが、事前(前日)の計画で、ほぼ忘れることもなく予定通り進むものだと感心しました。そこに、もう1人の計画派の自分を見つけたようです。今回のブラジルはこれまで自分が経験した海外旅行でも、搭乗時間も最長不倒距離を経験します。

往復で偏西風の関係などでフライト時間にバラツキはありますが、概ね14時間と14時間の間が4時間です。体と精神は、通算32時間のフライト時間です。途中下車(ドバイで乗り継ぎます)を含めて連続拘束されます。これを逆手にとって、楽しむ方法を考えました。これはまたの機会に、小欄に書きたいと思います。

今回の自分の中の成功は、まず着るものの調整でした。私はスーツ以外の普段着というかカジュアルウェーアを持っていません。ないわけではありませんが、似合うものを持ち合わせていないという方が、現実をはっきり吐露したことになります。

そのために海外旅行の鞄の中の限られたスペースに不要なものを持ち込み、必要なものが足りないと言うことがよくありました。ところが今回は初めて、サンパウロとリオデジャネーロの天気予報を1週間ウォッチしていました。勿論パソコンです。これも初めての経験です。これが現地でも継続してみて、毎朝の着衣に役立ちました。

これは皆さんが、海外旅行の際に通常行っていることだろうと思いますが、恥ずかしながら私ははじめてでした。それでも究極の失敗は、塾長講話の席でスーツネクタイの先輩を見ながら、己のカジュアルウェーアでいたことを恨みました。ガイドブックには「カジュアルウェーア」と書いてありましたが、多くがスーツにネクタイでした。殿中松の廊下の、浅野内匠頭の衣装です

さて今朝のタイトルの話題ですが、目覚めて思ったより体が軽いので安心しました。旅行用の大型トランクを、自宅へ託送する手続きをおえて、JR有楽町駅へ急ぎます。JR品川駅からは、ほんの5分です。だらだらしていたわけではないのですが、時間の経過を少し読み違えています。

有楽町駅はビックカメラです。なくしたカメラのバッテリーを買い求めるため。このカメラのバッテリーは特殊なもので、日本製のデジタルカメラのように単3電池2本というようになっていません。難儀ですが、専用の商品を買い求めにビックカメラへ立ち寄りました。次の予定が11時東京駅八重洲口ですから、ここから15分程度。時間は余っていません。

入り口の表示を見ながら、ダイレクトに地下2階へ向かいます。カウンターで、「ライカカメラのバッテリーとその充電器」と告げました。担当者を呼ぶという係員の言葉を信じて待っていました。彼女は私の心を察したのか、2度ほど業務連絡をアナウンスします。それでも来ません。10時半ですが、店員は走っています。しかしカメラ担当は、誰も来ない。

暫くして、店頭のレジで呼ばれました。何だと丁寧に聞かれるもので、用件を伝える。面前の彼女は自信のなさそうに、レジ奥のコンピュータを操作する。時間が掛かっている。内心私は後悔しました。あんな頼りなさそうな女の子に難しい注文をしても、「ありません。注文です」というに違いないと覚悟をしました。

しかしほんの少し目を離した隙に、彼女がいません。奥に下がって言い訳を探しているのか。もう良い。私は11時からのアパマン世話人会に遅れられないのだ。和田さんはきっと私を待ってくれているだろう。早くギブアップしてくれ頼りなさそうなお嬢さん。

ところがところが失望に反して彼女は、バッテリーを持ってきたのです。それは明らかに、「LIKA」ではありません。そんなことはある意味どうでも良いことです。しかし彼女持参したそのバッテリーは、少しサイズが違う。

「お客様ライカの純正は高いのです(在庫がなかったのかも知れない?)。代用品がPanasonicにあるのですが、パナの代用品がこれです」と言って、別品のケンコー社製品を持って走ってきました。合わせてくれと言うので、携帯しているライカカメラに入れてみました。私は直感的に、大きくて合わないと思いました。

でもでもそれがぴったり合うのです。これにはビックリしました。「動作確認をしてくれ」と言う彼女の言葉に、新品のバッテリーがはたして前もって充電されているのか。これがまた動作確認のために、3割ほどの充電がされているとか。

「では充電器は」というと、今度はRICOH社製品を持ってきました。これにはもう、腰が抜けるほど驚き、全身の力が抜けるような震えが来ました。かよわそうな女子が、これだけの感動を60過ぎのおっさんに!

これが日本人の販売の神髄ですね。物がない日本は、ある物を売らざるを得ないのです。彼女名前は永登千晶さんです。名刺を頂きましたが、裏に携帯番号を書くように強要はしていません。肩書きがありませんから、俗に言う平社員でしょうが、ここまで、販売方針を徹底しているビックカメラは素晴らしい。

確かに永登さんは優れた販売員ですが、社方針が「ライカバッテリー」を求めてはいません。それはお客様のニーズがそこにないことを見抜いています。お客様が求めているのは、ライカカメラが正常に作動することです。そのためであれば、純正品でなくてもいいのです。また恐らく純正品は、在庫がなかったのでしょう。

「ライカバッテリー」なんか、果たして1ヶ月で何個売れますか。流石のビックカメラの有楽町店でも、そんなに売れないでしょう。だから在庫しない。純正品はなくても、代用品は探せばある。お客様も恐らくそれで満足するだろう。最後に彼女の許可を受けて撮影した、「永登千晶さん」の写真を掲載して終わりとさせて頂きます。

サンパウロのラーメンは、1500円です。これも価値で売っています。弊社も、お客様のニーズにぴったりとあった部屋探しをしています。しかし、永登千晶さんの販売方法に共通点を感じます。ここに、日本人の価値で物を売る極意を感じました。



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| 社長日記 | 10:08 PM | comments (0) | trackback (0) |

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