高商紫雲会東京支部の安西愈(まさる)支部長が、講演のために高松へ入るという情報を得て、真鍋健彦会長から号令がかかりました。ごくごく内輪での食事会と言うことで、投宿先のJRクレメントホテル高松へ出向きました。総支配人から挨拶を受けて、ビックリしました。
安西支部長は、つい今月4日の66回卒業式に、来賓としてご臨席を頂きました。今年から卒業式に、東京支部と大阪支部の代表をお呼びするというになりました。むしろこれまで、お呼びしていなかったことが不思議なくらいです。高商の歴史は130年で、どうして66回卒業式かよく分かりませんがそう書かれています。
安西支部長は、東京銀座で「安西法律事務所」を開業されている弁護士さんです。高商から労働基準監督署へ就職されて、その後に中央大学の通信課程を卒業し、弁護士登録という少々変則な過程を経て弁護士になられた偉大な先輩の一人です。
私が感心するのは、80周年を迎えた東京支部を再編成された功績です。初代の3役は、鈴木祥枝東京海上火災保険社長、松本昇資生堂社長、鎌田正明商工中金会頭と聞いています。停滞気味だった東京支部をここ数年で、飛躍的な改革が行われ、在学の時のようなクラス会的民主的な横一線の運営が行われています。やはり支部長一人では、専業でないだけに荷が重いのです。
また東京支部は、役員定年制を敷いており、安西支部長も都合6年の任期で、来年の総会を最後で退任と言われています。時間を掛けて若者(とは良いながら70歳代の若者)へ、役員を譲っています。さは申せ高校のOB会ですから、現役中は、なかなか中心的役割は無理です。ここも、60歳スタートのようです。
私も本校紫雲会の役員の末席におりますが、地元生活者としてOB会を盛り上げたいと考えています。同時に別組織でありますが、紫雲会奨学会も再編成されて、ここでも募金活動が熱気を帯びています。役員ではありませんが、OBの一人として、協力もさせて頂きます。
また弊社にも高商卒業生の2人が、アパートマンションなどの賃貸斡旋のエースとして活躍してくれています。山本智春さんと新宮加奈さんの2人です。高商は私の印象でも、女子が優秀です。横山賢治校長によれば、この傾向は今も変わらないようです。
話しはそれますが、過日ラーメンの特番を見ていて感心したことがあります。「美味い、10年間味が変わらない」と客に言われた店主は、にんまりするそうです。毎日ほんの少しだけ味を変えているから、客は美味いと感じる。変わっていなければ、「味が落ちた」と言われるのだそうです。深い話しです。
「就職も進学も出来る高商」がチャッチフレーズですが、実に上手い表現だと感心しています。生徒が歓喜乱舞するような高校生活環境を作ることが、教師は当然のことですが、OBも口は出さず金を出すとか、陰ながらの協力が出来るはずだと考えています。
7月の第1土曜日(今年は5日)が、東京支部総会です。また駆けつけたいと願っています。昨年は本当に久しぶりの岡田一博や増田裕一さんに会えました。またその前の6月14日が、大阪支部総会です。こちらには初めての参加になりますが、押しかけて行くことにしています。
企業も学校も組織も、毎日切磋琢磨してほんの少しだけ良くなるように変わっていく。就職の高商が、今では進学校です。弁護士がいたり医者を排出したり、県会議員も都築さんがいます。雨天練習場建設募金で4千万円余を集めました。ほんの少しずつ、良くなっていって貰いたいものです。