平成24年4月18日に設立総会をして、同年6月25日に香川県知事から認証された「特定非営利活動法人香川県定期借地借家権推進機構」の第4回通常総会が、定借全国連合会渉外担当理事速水英雄氏を迎えて、弊社本社2階の研修室で行われました。
通常総会では、事業報告と、決算報告が行われ、全員の賛成で承認されました。この結果を、今の監督官庁である高松市へ提出することになります。設立すぐから、国土交通省の「中古不動産流通市場の活性化に関する調査検討業務」に参加するなどして、中古住宅の売買に際して、インスペクション(建物検査)をするシステムの構築が出来ました。
このシステムは、広く四国中の全宅連傘下の宅建業者3,500社が使えるようになっているし、香川県下においてはさらにもう一つの検査団体とも連携が出来て、40,000~45,000円で戸建て中古住宅の検査が出来るようになっています。またその検査結果を受けて、瑕疵担保保険に入ることも可能になっています。
さらに来年春までの期間は、この社会実験が無料で出来そうだという一報が入ってきました。また別の情報では、来年から国土交通省は、除却解体する中古住宅を除き、インスペクションを全宅建業者へ義務づけるようになるかも知れない宅地建物取引業法の改定記事も、週間住宅新聞第1面に掲載されています。
目視による非破壊検査ですから、全てをつまびらかにすることは出来ないかも知れませんが、これまで売主の告知だけで現況の把握をしていたのに比べれば、建築士によるインスペクションは、買う方は勿論売る側にも一定の安心を提供することが出来ます。より一層不動産の「見える化」が進みます。
同時に国土交通省は、新築住宅に課している「住宅履歴」の蓄積を、中古住宅にも導入するように考えています。それはそうで、新築も明日からは中古住宅です。インスペクションをした物件の履歴を残せと、国は言っています。そのための予算を、これは別の団体が受けるのですが、その恩恵で検査がタダになりそうです。
続いて、「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」の設立趣旨説明等を発起人の私がしました。この会は、「仏生山町およびその周辺の住民に対して、まちづくりの推進を図る活動に関する事業を行い、住民生活の向上に寄与することを目的」としています。
私が不動産業者ですから不動産がらみの計画になりますが、至近な例としてごく最近、県道ながら幅員4mで、クルマの対向にも難儀する場所で、香川県に拡幅の予算をお願いしましたが、「出来ない」と言われ自主交代することとしました。担当者は(法律で規定している)、「4mあるのになんで後退するの」という考え方です。
また近くに、50年前に開発された団地があります。道路幅員が4mで、その中に電柱が立ち、道路排水のための溝があります。実際に有効に使える幅員は、3mです。このまま何もしないと、これらの団地は、廃墟化する恐れもあります。公的援助は期待できないとなると、自分らでやるしかないのです。
「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」が、住民と話し合い、契約の窓口として役割を果たします。双方に1メートル下がって貰います。理解ある人からは寄附で、どうしても金銭にしたいというポイントでは、購入も一つの方法かなと考えています。
このような背景から、自らが少しずつの資金を出し合ってNPO法人(特定非営利活動法人)を設立し、超高齢化社会を迎え、居住する住まいさえ相続が発生したら寄附をしたいという独居老人の意思や、ふるさと納税のように、特定非営利活動法人が故に承けられる住民の寄付金で独自の賑わいのあるまちづくりの基盤をつくり、後継者に100年続く儲かる賑わいの再創を委ねるものであります。
特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラムは、超高齢化を迎えるこれからの仏生山町およびその周辺に居住する人々の、空き家や空き地の適正管理や、契約の客体となる法人格を有する実践部隊として活動する予定です。
そして法然寺を中心とした歴史がある土地故に狭わい道路が多く存在し、もはや地方公共団体に頼れなくなったクルマと人の動線を確保する為の整備にも邁進する所存であります。
整備をしながら、人が集まる施設や駐車場をお成り街道やその周辺に設け、昭和初期の大変賑わった南部中核都市仏生山町の賑わいの再創を目指す。
まちづくりは、「馬鹿者」「よそ者」「若者」が中心となると言われています。県内の大学生等、若者を巻き込んで、百年継続するまちづくりのために、人材育成にも力を入れていきます。
直ちに取り組む事業として、平池堤乙女像修復活動を作家の元気なうちに始めます。単年度事業では終わらず、当初から複数年計画になるが、今年の事業費の予算を計上してまず一歩から始めます。