日本の古典文化の研究・普及・啓発活動に貢献した個人や団体などを顕彰する『古典の日文化基金賞』で、小豆島町安田の『ヤマロク醤油』が推進する『木桶職人復活プロジェクト』が、『美術・生活文化』分野で同賞に輝いた。同賞の県関係の受賞は、初めてのようです。
島特産の醤油など発酵食品の伝統的な醸造に欠かせない大型の木桶を後世に残そうと、全国の蔵元らが集まって新桶を作り、製造技術を共有しようとする取り組みが評価されたモノです。半年ぐらい前に偶然大型木桶製作中のTV報道番組を観ましたが、水が漏れたりして生半可な技術でどうなるものでもなく苦労していた悪戦苦闘ぶりが放映されていました。
『古典の日文化基金賞』は、日本の伝統的な文化を次世代に繋げようと、京都の文化人や学識者らが2020年9月に同賞顕彰委員会を創設したモノです。稲盛和夫塾長が私財200億円を投じて始めた京都賞は、1984(昭和59)年4月からと早かったが、こちらは21年度から『文学・思想』『伝統芸能・音楽』『美術・生活文化』の3分野について選考委員会や調査会を立上げ、自薦、他薦の候補を選考している。
同プロジェクトは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された和食のベースとなる醤油、味噌、酢、酒などの本来の味わいを未来に繋げていこうとする姿勢が高い評価を受けた。今回の受賞は、プロジェクトの取り組みを紹介する本や冊子などを見た同賞の事務局が推薦した。ここで言う『他薦』で、『美術・生活文化』に寄せられた38件の候補の中から、7人の選考委員が満場一致で決定した。
プロジェクトは、ヤマロク醤油の5代目社長山本康夫さん(51)の呼びかけに応じた友人ら3人で12年に始めた。きっかけは、山本さんが09年、全国で唯一の製桶所(大阪堺市)に木桶を発注した際、桶作りは最後だと宣言されたことから発奮したモノ。同製桶所に『弟子入り』して、木桶の側板を固定する竹製の『箍(たが)』の編み方や側板の削り方、桶を組み上げるポイントなど一連の工程を学び取った。
13年に初めて自分たちだけで大型の木桶(高さ直径ともに2メートル、容量約3600リットル)を完成させてから、同社には全国醤油や味噌などを醸造する蔵元や小売業者らが研修に訪れるようになった。15年からは積極的に受け入れ、一緒に木桶を作ったり、発酵食品の未来について話し合ったりしている。表彰式は9月3日(日)、京都市で行われる。
このニュースをたまたま訪問した『中屋醸造所(高松市塩上町)』の女将さんにしてみた。「うちにも4尺の桶がありますよ」と、軽く答えるが約30センチ✕4となれば、1メートル20センチの大きさだ。恐らく直径だろうから、今は見ることがなくなった大きさだ。店頭には数多くのプラスチック桶が並んでいる。西讃の焼肉やさんに出荷するという。私は甘酒の原料の『米こうじ』を求めて行ったのだが、もう数年通っている。
私は味噌も大好きで、こんな暑い昼は『田所商店』の味噌ラーメンは如何ですか。高松には『ゆめタウン』内の食堂街に、『田所商店』のフランチャイズ店が開店しています。専ら『北海道味噌ラーメン』ですが、長野県と東京都みそラーメンもありますよ。琥珀が閉店して残念ですが、暑い時はみそラーメンも良いモノですよ。