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何もなくて豊かな島カオハガン島第二弾
湯川正の、セブ島沖合い20㎞に浮かぶ日本人崎山克彦氏が所有するカオハガン島訪問記が昨日の小欄から始まりました。だんだん力が入ってきました。今日はその第二弾昨日の続きです。島での体験談です。

それでは、カオハガン島上陸2日目以降の報告をさせて貰います。

≪現地まで≫はお楽しみ頂けましたでしょうか。

本日はまず島の事、諸々報告して行きます。

≪島の生活≫

昨晩は、サンミゲルで到着を乾杯した後、そそくさと鼻をつままれても分からない森の闇を足元だけ懐中電灯で照らしながら、案内役の青年ジョイ君の先導で、コテージに付く。

何の気配すら感じない森の中、突然といった感じで、意外に大きなコテージが
現れ、明りを付けると、広々として清潔な室内にびっくりする。残り少ない電気の使用時間を利用して、荷解きをする。

何とかベッドに入るが、先週から引き続いていた風邪の影響もあって、鼻が
つまって寝苦しい。
うとうとし始めた頃、“コケコッコー”という鶏の鳴き声。これを合図かと思うばかり
あちらこちらから、まさにけたたましいばかりの鳴き声合戦が始まる。
時計を見るとまだ3時過ぎ。

そんな事もあってか、この日は夜が白々と明けるのを待てずに5時に起床。明けてくる朝焼けの中に東側の海は輝きだし、透明な青い海が顔を見せ始める。

ポントク

BBQ施設から見るポントク

カオハガンでは、4~5月が乾季で、ほとんど雨が降らず、風も弱くマリンスポーツにはベストシーズン。
6月から10月までが南風の季節になり、この時期も日中は安定しており、夜に一時的な雨が降ることはあっても、日中は気持ちよい風が島を吹き抜けています。(滞在中、雨に降られることは一度もありませんでしたが、夕食時に、一瞬風が止まり不思議な静寂の後、雷鳴と共に強烈な風が吹き抜け、席にいた全員でテーブルクロスを押さえつけていた事はありましたが)

今回訪れたカオハガン島は1987年にセブ島にダイビングに訪れた崎山さんが、地元の友人に「あの島は私の知っている一番美しい島だ。今売りに出ているんでよ」と言われたのがきっかけで購入した島です。

「いくらですか」と聞いてみると「200万ペソ(当時の1ペソは5円)なら買えると思う」という答えに、即答で「買いたいので、宜しくお願いします」と言ってしまったとのこと。
そして日本での仕事を完全にやめてカオハガン島に移住したのが1991年、56歳のこと。

崎山さんは島を所有するという事について、フランスの作家、ル・クレジオの言葉を引用しながら、こう言っています。

「私たちは、土地を、神から貸し与えていただいているのだ・・・私がカオハガンに暮らし、その土地を使わせて頂いている間に、カオハガンの自然の環境、島民たちの暮らしの環境を保ち、それをいっそう良いものにしてお返ししなければ」

この精神の反映は、島の人たちの会話やルールの中にいたる所で散見することになります。

村の中

このカオハガン島には、今回私が宿泊した「コテージ」1棟と島民の住んでいる家とほぼ同じ
「ロッジ」6棟。それに「ゲストハウス」内にある「マスタールーム」1室の客室があり、食事はすべて、この「ゲストハウス」で朝・昼・晩3食を取ることになります。
[*ちなみに料金はコテージ・マスタールームが1泊10000円、コテージが7000円。いずれも3食付です。]

コテージの前で湯川正

コテージの内部

食事時間は朝8時、昼12時、夜は6時半で、“島のオーナー”崎山さんを囲んでの食事会方式で、ワイワイガヤガヤ、およそ3品作られてくる料理を、みんなで回しながら好きな量をとるといった“おばんざい”式で、これに主食のごはんが供されます。

内容は、魚あり、肉あり、野菜ありの料理で、香辛料で炒める、煮る、焼くといった中身は全く抵抗なく、よその家ご飯を頂いているような親しみのある味でした。

2人の現地女性が作る、これらの料理は島の人と同じヒサヤ料理なのですが、好き嫌いのある私でも戴けたあたり、崎山さんが自慢する通り、シェフのアンドリンさんの腕によるものかもしれません。

食後は必ずデザートが出ますが、これがマンゴ・パパイヤ・パイナップルなどの他にグアバーノと言われる珍しいフルーツが登場します。

又食前・食後には飲み物が出るのですが、通常のコーヒー・紅茶はもちろん、カラマンシージュース(カボスのようなもの)、ハーブティー、ショコラーテ(カカオ100%)など、島で作られた飲み物も供されますが、私はもっぱら朝食以外はサンミゲルという事になります。

これらは全てゲストハウス内に併設された“お勝手”といった感じの厨房で作られ、出来上がった順に熱いまま運ばれてきます。
シェフのアンドリンさんは何人かのお子さんのお母さんで、痩身で腰布をまき、何かインドネシアか何かの民芸品にあるような硬質な紫檀のような体つきで無口ながら笑顔でサービスしてくれます。

さて、初日朝食までの時間、さっそく島内めぐりを始めました。
島はほぼ東京ドームと同じ大きさと言いますから周囲1キロ前後であり、それほど広くはありません。

島内の位置関係を大まかに説明すると、島の北部分、三分の一ほどのエリアが島民の(ラウイス)居住地域であり、ここに約100世帯が暮らしています。
この中には教会(島民はカトリック)があり、島民ホールがり、飲み物を売っている小さな駄菓子屋のような店もあります。

子供たち

子供たち


真ん中の三分の一部分がニーム(アーユルベーダで使用される葉)の林の共有部分で、ここはいわば残りの南部分のビジターエリアとの緩衝地帯としての役割と島民にとっては昼寝や、おしゃべりの場として活用されて、又小学校、図書館・共用の雨水タンクなどの施設があるところでもあります。

この南のビジターエリアには、先に紹介した宿泊施設、ゲストハウスの他に、この島で最も重要と思われる、“ポンドグ”と言われる白い砂州の広がるエリアがあります。いわばこの島で最も美しい“売り”のポイントです。

日中、潮が引き始めるとエイのヒレのように白い砂州が海から現れ、その先の海は20cm位の浅瀬になり、絶好の行楽ポイントです。
実際に、この砂州を眺めているだけで、「あぁー、南の島にきてしまったなぁ~」という感慨に耽ることが出来ます。

そんな事ですから、当然観光ポイントとしての認知が上がり、セブ島観光のオプショナルツアーである、アイランドホッピングの目玉ともいえる場所になっています。

崎山さんは島の経済的自立という問題と環境保護、そして避けきれない文明の洗礼といったものをバランスしていかなければならないと考えており、この“ポンドグ”エリアの扱いについて、島民とある約束をしています。

それは、島民の現金収入を確保するために、“ポンドグ”への観光業者の立ち寄りを認めることです。
彼らはここで、毎日訪れる観光客に、貝や魚、蟹、シャコ、雲丹などのBBQを提供することが出来、又、彼らが作る木製の工芸品や貝のネックレスなどの土産品を販売しています。

しかし、この“ポンドグ”と呼ばれる砂州のエリアから観光客が島へ入ることは許されていませんし、
島民も、この“ポンドグ”以外での商売をしないという決まりを守っています。
この砂州のあるBBQエリアの島側には木で出来た柵が設けられており、一時立寄り者の入島を拒否しています。

バンガロー

ニームの林


日中島を歩いていると、人なっこい島民から声を掛けられることがよくあり、そんな時彼らの話に今日は“非番?”だから、のんびりしていると聞かされます。
これは“ポンドグ”への出勤?も交代制になっているらしく、凡そ1世帯、週2日が“ポンドグ”での商売の認められるビジネスチャンスのようです。
これは、すべての島民世帯が“ポンドグ”に集中してしまう事を避け、ビジネスチャンスについても島民均等にチャンスを与えるという配慮のようです。

現在、島を訪れる一時立寄り者は中国本土・台湾・といった人たちで、お定まりのルール無視があり、以前の日本人観光客を懐かしがる島民もいます。

島の中、島民の住宅地域を歩いていくと、粗末なトタン屋根やニッパ椰子で葺いた小屋のような家が身を寄せるように連なっていますが、何より子供達の明るさに心が癒されます。

又、この島の人たちは大変な綺麗好きで、朝の6時ともなれば、女性や子供たちは家の周りのみならず、中間的なニッパの林や“ポンドグ”などあらゆる所で掃除をする姿が見られます。

私もふと気づくと、風邪ぎみだった喉や鼻のつまりは消えていました。
それ以上に気づかされた事は“何処を歩いても全く匂いのしない事”そして“全くホコリを感じないこと”でした。

前の晩に崎山さんから、「滞在中は是非、裸足で生活してください」と言われたのを思いだし、早速、実行してみると最初は違和感があったもののすぐに慣れて、その心地よさに驚かされましたが、これも、綺麗に清掃された島の伝統の御蔭かもしれません。

ここまで書いてきて少しは島の事情についてお判り戴けたかと思います。
後は次回という事で、私のこの島への関心の始まりや崎山さんの事、友人大和君の事、又お楽しみポイントや、島民との交流、この島の未来と課題といった事をついてご報告して行きます。

それでは次回。
関連する写真を添付しておきます。
お楽しみ戴ければ幸い。

湯川







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| 社長日記 | 07:15 AM | comments (0) | trackback (0) |

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