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定期借地権者募集の東京都営地下鉄吊り広告
東京都営地下鉄の車内の中吊り広告に、「定期借地権者募集」の大きな活字が踊っています。週刊誌などの発刊日や、その翌日の車内は中吊り広告で賑やかです。田舎者の私は、これを見るのも上京の楽しみの1つになっています。なかでも今日のこの広告は、異彩を放っています。

定期借地権は、バブル経済が崩壊した後の平成4年に施行されました。20年とか50年とか、契約期間だけ土地を貸します、そこに家を建てて下さいという法律です。当初はまだまだ地価が高止まりしていたことから、定期借地権がもてはやされました。ところが20年目にして、今また注目されています。地価が上がらない、むしろ下がるのであれば金利を払って購入するのはばからしいという考え方です。

特定非営利活動法人香川県定期借地借家権推進機構(略称NPO香川定借)でも今盛んに「定借」取組の啓発活動をしています。弊社でも昨年の3月に、住宅9邸を定期借地権付で新築し販売をしました。東日本大震災の影響もあってか、9邸完売とはなりませんでしたが、言葉は悪いのですが売り損ねた物件は戸建て賃貸として貸しています。8%の表面利回りを稼いでくれています。

10万円11万円と田舎にあっては比較的高額ですが、駐車場が3台あるとか、敷地が広々して、樹木もあります。医者とか製薬会社勤務とか、駐車場に高級外車もあります。転勤族は買うことに躊躇し、高くても広い敷地と住みやすい住宅を求めているようです。賃貸でありながら、ペットが同居できるのもメリットの一つです。

広告は、東京都営地下鉄を運営する東京都交通局が所有する土地について、売却でなく定期借地権で貸すことの公開入札募集広告です。いくつか事例地が掲載されていますが、新宿区牛込神楽坂駅最寄り112坪の入札最低月額賃料は、一般定期借地権(契約期間50年以上)または事業用定期借地権(10-50年)の場合は月額58万円、坪あたり5200円です。

これが、駐車場としての使用目的の土地賃貸借(5年)なら月額45万円です。112坪÷5坪=22台。45万円÷22台=2万円です。良い値付けだと思います。このように使う人に希望を聞くのですね。東京都交通局はまさか潰れることはないでしょう。であれば今すぐ売却するより、長年に亘り定期収入を得ることを考えた結果が定期借地権の活用です。実情に合わせた多様化の選択です。

土地建物所有物件あり、建物賃貸物件あり、その折衷案が定期借地物件です。土地価格がこれからも下がり、子供や孫が世界へ羽ばたきここへ住むかどうかもわからない、広めの土地に自分好みの家が所有できるのです。仮に60年間の契約期間であれば、その間に、新築建て替えも増築も改築も自由に行うことが出来るフレキシブルなマイホームプランです。

来月の衆議院選挙投開票で躍り出ると言われている、第三極と同じような存在になるかも知れません。また石原慎太郎氏の言うように、第二極になるかも知れません。第一極は賃貸物件、第二極が定期借地権物件そして第三極が、これまでの土地所有権付物件となるやもしれません。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=2129 |
| 社長日記 | 06:14 AM | comments (0) | trackback (0) |

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