高松栗林ライオンズクラブ結成50周年記念事業の一つ、「獅子あかり」の寄贈式が、栗林公園内掬月亭で浜田恵造香川県知事ご臨席の下、矢野恵美子会長から目録が手渡されました。
勿論現物も、二つですが見本展示されています。周りが明るいもので、今ひとつ輝きが実感できませんでしたが、全部で16基作られ、一つが28㎏あるそうです。2人で運ぶような運搬器具も、用意されています。蝋燭のあかりがゆらゆらするような工夫が、LEDでされています。
電源は充電電池です。50時間の使用に耐えると言いますから、忘れた頃に充電すれば、通常の使用には何の問題もありません。芸術作品を文章で説明するのは野暮なことですが、幅340ミリ高さ485ミリ奥行き300ミリの箱で出来ています。材質は、庵治石細目(こまめ)ですから、有名な庵治石の中でも最高級材を使っています。
箱の中の前と後ろの板石を取り除き、中に光源のLEDを発光させて、描かれている絵柄を石に写します。物理的に表現すると、中心にLEDがあってその外に影絵があり、その外に庵治石の板石があり、そこに拡大して影絵が大きく映し出されて、影絵が蝋燭の火にあおられるようにゆらゆらします。
影絵は栗林公園や郷土の魅力を発信できるような影絵32枚(16基×左右2枚)が用意されています。入れ替えることが出来、季節ごとの追加も出来ます。地元切絵版画家竹内守善さんの作品です。竹内さんは、香川県広報誌「THEかがわ」の表紙絵を描いています。
知事の挨拶にもありましたが、これまでわがクラブは、花菖蒲や野立て和傘、石柱、車椅子からベンチ等、周年ごとに栗林公園関係の記念品をこれまで13回寄贈しています。5周年10周年15周年20周年と数えても、余りがあります。クラブ名に「栗林」を頂いていることから、何かあればまず栗林公園でとなっています。
栗林公園は県営ですが、最近は夜のイベントも多く仕掛けています。今月29日からもはじまる春のライトアップから、この石あかり「獅子あかり」が使われます。獅子あかりは石あかりとライオンズクラブの獅子とを掛けた造語です。
昼間は何と言っても和船です。お殿様が船遊びをしたとの記録から、平成の和船を運航させました。今までに経験したことのない目線で、改めて公園のすばらしさを再発見していますと、1万人が体験談を綴っています。
残念ですが私はまだ体験していません。掬月亭の前までも和船が近づいてきます。建物の中からでも優美を感じます。恐らく船からだと、お茶会をしているなとわかるのでしょうね。
丁度今日は3月16日の開園記念です。入園料は無料でした。15周年記念に「特別名所栗林公園」の石柱を贈呈した日も、今日と同じように開園記念日だったとL塩田博志が話していました。偶然が重なりましたが、記念式典は4月、贈呈式は3月というのがこれまでの高松栗林ライオンズクラブのやり方のようです。