高松栗林ライオンズクラブの3月第2例会は、浜田恵造香川県知事を例会講師にお呼びして、香川県政のいまを、お話しいただきました。私はかねてより、浜田恵造香川県知事の迅速性・柔軟性等々に驚きと敬意を抱いている県民の一人であります。
今日のこの舞台を設定下さったのは、同じメンバーの平木享県議ですが、議員から見ても「うどん県・香川」のキャッチフレーズなどは、首長の発想と決定としては他に例を見ない案件だったと当時を振り返ります。地方都市ですから、資源にも自ずと限りがあります。
「せとうち田園都市の新たな創造」と副題をつけた平成29年度当初予算は、4,613億円です。東京都の豊洲の予算に比べるまでもなく、県政の最優先課題に限られた財源を重点的に配分し、人口減少・活力向上対策に307億円を計上しています。
また次世代への責任の視点に立った財政運営として、県債残高は引き続き31億円の減少を予定しています。重点項目の中、異彩を放つのは交通死亡事故抑制総合対策事業(1,517百万円)です。自動ブレーキ等が装備された、先進安全自動車を購入する高齢者に対する補助を拡充する方針です。
香川県は10万人あたりの交通事故や、死亡者がワースト一桁で、浜田恵造香川県知事の挨拶の最後は、交通事故の注意喚起が必ず入るほどです。香川県は日本一小さな県で、道路も十分整備されています。ただし高齢化率は高く、高齢者の死亡事故や怪我が多いのも現実です。
盛り沢山の予算の中で、私の1番の関心事は、「少子化対策の推進~人口の自然減を抑制」策として、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」の機能拡充です。香川県が結婚の仲介をするのです。私も人口減を、評論家のごとく喧伝するのが首長や議員の仕事ではないと考えています。
浜田恵造香川県知事は、人口減を抑制するための手段として、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」を昨年10月に設置しました。出会いの場を作るのですが、それの一丁目1番地は「テーター化」です。決して合コンなどに頼るのではなく、綿密な資料から自分の伴侶を探します。
その中には、「独身証明」や「学歴証明」「就業証明」「給与」や「家族構成」「宗教」から「信条」まで、つまり価値観の共有ができるかどうかを検索します。もっとも検索はタブレットですることから比較的簡単ですが、入力は大変です。そのために専従の県職員を配置しています。
私もアパマンショップネットワークの大村浩次氏に触発されて、昨年NPO法人「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」を設立して、このまじめな婚活に取り組もうとしていました。その矢先に、浜田恵造香川県知事が「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」構想を発表されました。
NPO法人と香川県では、信頼性が違います。まさか香川県が取り組むとは予想だにせずに、本当に驚きましたが拍手喝采です。先の香港の格安航空会社LCCの「香港エクスプレス」の高松就航も、電光石火の早業でした。本当に頼もしいおらが街の首長さんです。
今日も僅か25分スピーチで、概略、知事の思いを聞きましたが、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」に関しては、この存在を世に知らしめる意味からも、4月18日の例会に担当部署の子育て支援課吉田典子課長をお呼びして、具体的説明をお願いすることにしています。楽しみな香川県、晴れの国も香川県です。