秋篠宮眞子さんの成婚報道に、国内が沸き立っている。皇室の成婚という「ロイヤルウェディング」の持つ特有の祝事も喜びだが、私は国民の関心は25歳の若さ(半世紀前までは常識)で結婚する2人へのエールの大きさあると思います。2人を見ていると、実に初々しい。
男女ともに30歳を超えての結婚が当たり前のように思われている昨今だが、分別ある30歳代の結婚が、はたして離婚が少ないかと言ったらそうでもない。であるならば心身共に健全な「子ども」作りが出来やすい20歳代での結婚が、本当は喜ばしいという国民の考えが反映されていると思います。
何も結婚が、子作りだけのためにあるとは私もそこまで愚かではないから同一視はしていない。しかし日本人の場合は、結婚すれば子どもを授かるのもこれまた事実。それ故に少子化対策に、自治体の婚活参入が大きな役割を果たす。
私も「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」を立ち上げて、「まじめな婚活」をやろうとしたくらいです。自分のことを言ったら笑われるが、私は24歳で結婚し26歳で長男を27歳で次男を授かった。もう1人ほしかったが、これだけは自分ひとりで決められることではない。
だから比較的早く結婚してどうだったかと詰問されても、「良かった」とは断言出来ないまでも、長男に社長を譲り次男を独立させて、人生の余裕をいま十分感じています。仕事が好きですから、定休日以外は出社し、宅建協会やライオンズクラブの仕事をしながら、世間の平均より少し前倒しの人生を送れている。
さて共同通信社の調査ですが、独身男女の出会いの場作りやマッチングといった結婚を支援する事業について47都道府県に尋ねたところ、概ね2000年以降に取り組みを開始し、これまでに合計で述べ60万人が参加し、少なくとも7,749組が結婚したことが分かりました。こんなに成果を出しているとは、知らなかった。
全国47都道府県全てが17年度に事業を実施し、早くから取り組んでいる茨城県は1,775組、兵庫県は1,301組、愛媛県789組、長野県は761組、石川県は641組という実績を作っています。香川県の取り組みは小欄でもたびたび紹介しているのですが、この記事からは多くの都道府県が、早くから取り組んでいたことが見て取れる。
香川県でも、これまでに男性5,548人、女性5,187名の計1万735人が県が関与する結婚支援事業に参加しているそうだ。成婚したカップルは報告のあった20組程度しか把握出来ていないが、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」は緒に就いたばかりで、まだ1年を経ていない。
香川県下では2012年に、結婚・妊娠・出産・育児に関する予算が500万円だったものが、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」がスタートして順調に走っている17年度予算は、5,167万円にまで拡大している。実に10倍ですが、もっともっときめ細かな支援が出来るように充実して貰いたい。
政府も2013年6月の少子化社会対策会議で、「少子化危機突破のための緊急対策」を決定。これを具体化するために13年度に約30億円の補正予算を組み、結婚・妊娠・出産・育児に関する自治体の先駆的取り組みを支援する「地域少子化対策強化交付金」を創設して支援をしている。
官民挙げて「結婚後押し」、これが順調に進むと日本国民1億人キープが出来そうな気がする。次に取り組むことは、「やる気」の醸成だと思う。これは教育だろうが、こちらも真剣に考えないと「無価値に生きる若者」が増えて、仕事をしなくて公的援助で生活するというので長生きは、国難となるだろうと危惧する。