2015,11,29, Sunday
29日(2015年11月)、移住・転職UJIターン対象者向けイベントが、東京ソラマチスペース634(東京スカイツリ5F)で開催されました。公益社団法人香川県宅地建物取引業協会も「住まい」に関与するとして香川県から出店要請を受けて、私と総務委員長・松原典士さんの2人がやってきました。
会場は、東京スカイツリータウン内のイベントホールで随分の広さがありました。前日入りして会場の場所を見て、高松から送られてきた配付資料の到着も確認しました。東京スカイツリータウンへ、完成すぐから出店している牟礼町の「山田うどん」へも立ち寄りました。 会場へ来てみて、香川県が移住・転職UJIターンに熱心に取り組んでいることを知りました。「政策部地域活力推進課」をはじめ、「子育て支援課」など総勢15名ほどが出張で来ています。 東京事務所や、NPO法人ふるさと回帰支援センターうどん県かがわ移住・交流コーディネーターもいます。オール香川という雰囲気です。企業ブースでは、働く場所の提供など、移住・転職UJIターン情報を提供するブースも10位ありました。こだわり麺屋の小西さんも、社長本人が来ています。 県から香川宅建協会へも交通費など負担がないことを斟酌すれば、企業も自己負担で来ているのだろう。場所が分かりやすいところだけに、晴天の日曜日の数は思ったより来ていました。移住を決めている人は。熱心です。県内の情報を求めています。 面談して気がついたのですが、移住・転職UJIターンに適齢はないと言うことでした。私は退職後かなと思っていましたが、子育て中の若者も多くいました。公務員だけど退職して香川へ移住・転職UJIターンを考えているという中年もいました。 移住・転職UJIターンは、全国各地でおいでまいイベントが行われています。会場で配付された資料によると、国からの移住に伴う支援金等として、都市部(東京23区や仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市など12市)からその他の地域の中小企業に就職し移住した人には、最大200万円が支給されるようです。 チラシはテンプスタッフキャリアコンサルティング㈱からのものですが、情報がバラバラです。県が主催するこのイベントでも、市町が参加していても良いと思います。県へ移住すると言うことは、市や町へ住むことですから、各市オリジナルの助成金の情報も、移住者目線では欲しいですよね。 日本一安心安全な香川県。災害が少なく、ほどよく都会でほどよく田舎の香川県と言われていますが、日本一小さな県ですが、平地が多いもので自転車生活にも適しています。いつまでも、自動車が使える生活が続くわけではありません。 自動車がなくても生活できる、それが香川が目指す姿ですが、現実はクルマがないと不便です。移住先輩の体験談では、日頃自転車で動いていますが、マイカーを持っていない彼はどうしても必要な時にはレンタカーを利用しているというのです。これも移住・転職UJIターン組の目線です。 |
2015,11,28, Saturday
私が京セラで、それまで門外不出とされていた「アメーバ経営」を他社にコンサルティングする事業を立ち上げたのは、1989年のことでした。アメーバ経営は、京セラ創業者の稲盛和夫名誉会長が、自らの経験を通じて編み出した経営手法で、京セラを小さな町工場から世界企業に飛躍させる原動力となりました。
という文章で始まる、森田直行KCCSマネジメントコンサルティング会長の日経BPマーケティングから出版されている本の紹介です。森田直行氏は、1967年鹿児島大学を卒業後、京都セラミック(現・京セラ)に入社。アメーバ経営の仕組みと情報システムの確立・推進を担当されています。 1995年、稲盛和夫名誉会長の許しを得て社内ベンチャーとして立ち上げた事業をベースに、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)を設立、社長に就任(現・相談役)。2006年京セラ副会長。 2010年、経営破綻したJALグループの再建に参画、副社長として稲盛和夫名誉会長とともに部門別採算制度の導入による経営改革を実行、再建に貢献されました。 アメーバ経営は人間本位の経営手法であり、目標を必ず達成するという厳しい面がある一方で、社員全員で物心両面での幸せの実現を目指すことが出来る、大家族のような温かさを備えています。給与体系も成果主義でなく、年功序列に近いのです。 JAL再建の模様を生々しく書きながら、導入事例に学ぶアメーバ経営という第三章で、リーマン・ショックから立ち直った荻野工業やら、次章で社会医療法人やケアサービス業での導入例を書いています。医療現場でのアメーバ経営は、私も思いつかなかったのですが、この分野でのビジネスで悩んでいる人は、是非お読み下さい。 |
2015,11,27, Friday
この週末に香川県は、東京スカイツリータウン(東京ソラマチスペース634)で、「香川暮らし&仕事発見フェア」を開催します。大雑把に言えば、移住促進のための説明イベントです。公益社団法人香川県宅地建物取引業協会も参加するので、その詳細については、後日小欄にも書きます。
移住については、全国各地がおいでまいコールをしています。そのためにはまず住まいが欠かせないのですが、その次には仕事があるかどうかが、大きな決定要因となります。そんな中、27日香川労働局が県内の10月有効求人倍率(季節調整値)を1.49倍と発表しました。 全国平均では1.2倍ぐらいですから、香川のその数値は確かに高いと思います。ただし正社員の有効求人倍率は、集計を始めた2004年11月以降初めて1倍を超えた前月より0.04ポイント上昇して1.04倍となり、過去最高と言われています。 何だかよく分からない統計マジックのようですが、移住者が求める正社員の求人は、求職者数と変わらない1.04倍にすぎないのです。さらにこの1.04倍が、どの程度の身近な数値(県内の労働人口を25万人とすると1万人?)なのか実感はありませんが、業種によっては厳しいものがあるようです。 確かに県内では、一気に大量雇用をする大企業は多くなく、一般的には中小企業がひしめき合って求人をしています。要するに、求職者の能力や職歴などによって就職の難しさが変わります。同局は、「求人数が増加する一方、求職者は減少しており、しばらくは高い水準が続く」と見ているようです。 私は移住の1番の決定要因は、「安全安心」だと考えています。その点では、香川県は日本一安全安心な場所だと言えます。新潟から来た人は、「出勤前に雪かきしなくて良いのは楽天」と話しています。風水雪害がほとんどない香川県、日本一小さい県の大きな魅力をアピールしたいものです。 |
2015,11,26, Thursday
鹿児島に、「ごてやん」という言葉があるそうです。「ごてる」というのは、「ごねる」の意味。つまり、素直に言うことを聞かず、わがままを言って相手を困らせることのようです。そんな子供を、鹿児島では「ごてやん」と呼んだのだそうです。
御年83 歳の稲盛和夫塾長は、小学校に上がるまでの私は、まさに「ごてやん」だったと回想しています。そのことをよく表すのが、まわりの大人たちからの私への「ごてやん」という呼び名。私は家族からだけでなく、稲盛調進堂で働く工員さんたちからも「三時間泣き」と呼ばれていたと書いています。 いったん泣き出したら、三時間は泣きやまないというのが由来だったとか。よほど泣き声が大きかったのか、「ほら、また和夫ちゃんの三時間泣きが始まったよ」と近所でも有名になっているほどだった。しかし現実は、1時間も泣いてない。 母への慕情の書であり、自ら甘えん坊だったと告白する自叙伝です。大部分のくだりは聞いたことがありましたが、心に傷を負った子どもたちのための「京都大和の家」のことは、存在は聞いていましたが改めて読んでみて、そうだったのかと納得するところもありました。 京都府南部の精華町に、児童養護施設・乳児院の「京都大和(だいわ)の家」があります。近年ますます増加している痛ましい児童虐待や育児放棄、その他やむを得ない事情で家族から離れて暮らすことを余儀なくされている子どもたちのために、2004年に稲盛和夫塾長が創設した生活施設です。 自分の幼少期に、両親の溢れんばかりの愛情と人間としての原点を教えてくれた家庭が自分にはあった。そのことが、今の自分の日常を支える原点になっている。その家庭がない子らに、せめて疑似家族体験をさせてあげたいと考えてのことだと書かれています。2000年設立の稲盛福祉財団も、その延長線です。 なんまん、なんまん、ありがとう。浄土真宗の「南無阿弥陀仏」をもじった呪文です。だから、「お母さん、ありがとう」は「神様、ありがとう」という意味であり、「お母さんごめんなさい」は「神様、ごめんなさい」と同じ意味だと最終ページに改めて稲盛和夫塾長は書き記しています。小学館から、11月1日初版発行。 ごてやんの注文はアマゾンでも出来ます |