2013,12,21, Saturday
第27回高松冬のまつりが、20日から始まっています。今日はその冬のまつりにあわせての例会です。これまでは、点灯式のあとに例会が組み込まれていましたが、曜日の関係ですか、今日は点灯式とは別に例会が組まれています。
また今日の例会は、高知黒潮ライオネスクラブと髙松栗林ライオンズクラブの友好提携の例会でもあります。高知から例のバスで、今回は11名のメンバーが高松へ来てくれています。今月12日には、髙松栗林ライオンズクラブから10名が高知へお邪魔をしています。互いの交流が始まっています。 今日も、髙松栗林ライオンズクラブの古参メンバーから、「友好提携ありがとう」と声がけを頂きました。老いも若きも、高知黒潮ライオンズクラブとの友好提携は好印象です。また本日は、髙松栗林ライオンズクラブの友好クラブの、岡山後楽ライオンズクラブメンバーも駆けつけてくれています。 高知黒潮ライオンズクラブへ今月12日に行ったメンバーは、「黒潮さんにはガバナー経験者が2人もいて、スポンサーをしたクラブが7つもある名門クラブ」という印象を強くしたようです。50年の歴史を持つ髙松栗林ライオンズクラブは、残念ながら未だガバナーを擁立出来ていません。 今年は高松に、四国のキャビネットが来ています。今日の例会に、地区ガバナー松前龍宗ライオンも、地区委員もゾーン内クラブからも来賓が大勢駆けつけてくれています。高知からの土佐鶴の土産一升瓶2本も、あっという間に空瓶になっていました。 26日までの間、しばらく冬のまつり三昧になります。今年は例年より寒いように感じます。今年も大勢の皆様に、チャリティー募金を強要したのですが、ありがとうございます。来年もまたお願いします。1人千円のチャリティー募金です、 第27回高松冬のまつり |
2013,12,20, Friday
国土交通省は、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の住宅ローン「フラット35」の融資額を、これまでの9割から10割へと引き上げます。自民党の国土交通部会が12月10日の部会で了承したものです。いつから実施か、小欄は知りませんが、融資が受けやすくなるのは有難いことです。
しかし仲介する側にも、一抹の不安もあります。私の創業時つまり30年前のガイドラインでは、頭金2割が普通でした。しかし考えようによっては、仮に2000万円の物件であれば、1割頭金では200万円が必要です。月額5万円とすると、40ヶ月ですから3年半の辛坊です。 これが35年の返済ローンであれば、200万円分の返済額なら月額1万円にもなりません。生活費を切り詰めて200万円を貯めるより、月々8千円程度返済の方がずっと楽です。頭金なしで全額ローンにしても、早く買い快適生活をした方が人生リッチとも言えると思います。仮に賃貸物件に住んでいたなら、その間の家賃も削減出来ます。 給料の中から貯金をして、繰り上げ返済もあります。機構の融資審査は、民間金融機関審査より、緩やかだという意見もあります。何と国民の気持ちを察した政治ですか?しかしこれらはすべて、消費税増税後の景気対策です。アメリカも日本も、住宅関連支出は景気の下支えとなっています。 しかしリミッターも付いています。10割まるまる借りられるから無理してでも購入しようとする考えの浅はかな人には、懲罰的に0.4%程度の金利上乗せがあるようです。しかし頭金が要らないフリーダムは、普通の人の0.4%を吹き飛ばします。ほとんどが、(公的)機構融資の場合の金利の高低など考えてもいません。 しかし、本当にこれで良いのでしょうか。晩婚化で住宅取得年齢は高まり、終身雇用は消え、退職金は期待できず、年金支給年齢も引き上げ、おまけに年金額もダウンの方向にあります。給料のベースアップは復活すると思いますが、大幅アップは期待薄です。 住宅の値上がりを見込んだ思惑の為に、多くの庶民が破産した米国のサブプライム問題を忘れてはいません。住宅は景気高揚策になりますが、過ぎたるは、大変な後悔を招きます。家がなくなったら、夢と希望がなくなります。庶民の生活が荒廃します。ここの舵取りは、大変重要です。 恐らく10割ローン化で、ローン破綻増加は想定内でしょう。さて、はたして誰のための住宅ローン拡充でしょうか。やはり、生活費の中に占める住宅費支出総額を抑えるべきです。総額が安くなる、国土交通省が誘導する「中古住宅流通活性化」は、持続可能な循環型住宅供給システムだと改めて納得するところであります。 |
2013,12,18, Wednesday
今年の全国大会は、会場を品川から東京ビッグサイトへ移し、6千名弱の加盟店企業やオーナーさんら参加者を大勢集めて今日と明日の2日に亘り、開催されています。規模を誇るのは良いとしても、コンベンションホールで暖房なしは、古参の参加者からは大ブーイングです。
午前中から相談役会、世話人会と続いています。そして午後1時からは、石破茂自民党幹事長の登壇です。石破茂幹事長(56)は、元外務大臣を務めた中山太郎会長のあとを受けて、「賃貸住宅対策議員連盟(自民党衆参議員410名中303名の最大議連)」の会長です。私も結成時に、地元の国会議員を誘いました。 3年半の野党も経験した自民党でしたが、不働産関係団体は、おしなべて自民党を応援していました。「それでいいのか」という内部での意見もありましたが、概ね自民党を支持団体として応援しました。結成時は120名程度でしたが、今は昨年末の衆議院、そして今年の参議院選挙で所属議員の数を倍増しています。 石破茂幹事長(56)と言えば、最年少議員と騒がれ鳥取県第1選挙区から昭和61年に初当選し、現在当選9回、防衛大臣や農水大臣を経験し、前政調会長でもありました。外務、財務などの経験はありませんが、ポスト安倍晋三首相の2番手と言われています。1番手は財務大臣の麻生太郎氏だそうです。 石破茂幹事長との関係を語る高橋誠一氏によれば、2011年3月12日、つまり東日本大震災(2011(平成23)年3月11日14時46分頃に発生した日本の三陸沖を震源とするモーメントマグニチュード9.0の大地震(東北地方太平洋沖地震)とそれに伴う津波による大震災のこと。)の翌日のことです。 高橋誠一氏ら3団体役員とアパマンショップネットワーク大村浩次氏らが、自民党本部を訪ね、東北地方の賃貸物件の空き部屋を、「みなし仮設住宅」として国が2年間の家賃保証をするように迫って、この提案のお陰?で、仮設住宅建設費が2000~3000億円削減出来たと試算されています。石破茂幹事長も、喜んでいました。 その後「滞納家賃督促法」の参議院通過後の廃案など、自民党とのつながりが強くなっています。この「滞納家賃督促法」とは、家賃滞納者へ夜遅く、朝早く管理業者や大家さんが督促の電話をしただけでも逮捕されるというとんでもない法律でした。 私なども、うっかり滞納者へは優しいのですが、確信犯には激しい取り立てをします。当然のことです。仕事ですから、この法律が通っていたら、空恐ろしい限りでした。それでも何も知らない参議院では、これがスルーと通っています。慌てて衆議院で、継続審議でなく廃案に持ち込みました。 その後もこの議連に対して、これまでも消費税非課税だった「居住用物件の家賃」に対する非課税枠の存続を働きかけたりしています。その見返りと言ったら話しが汚くなりますが、それぞれの選挙区では、それなりの応援をしています。議員さんは選挙です。選挙が一番の苦しみであり、喜びでもあります。 このような蜜月関係は、「公益社団法人全国賃貸住宅経営者協会連合会」や「全国賃貸管理ビジネス協会」「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会」など、賃貸住宅対策議員連盟を支援している団体の役員へ、褒章や叙勲が始まっています。私は全宅連という会員10万社の政治連盟も見ていますが、ここでの理事歴20年は、普通にかかっています。 その後優秀店表彰、基調講演、パネルディスカッションと続き、閉会後は懇親会となります。明日は昼間で、具体的成功例の発表などが予定されています。私は明日地元宅建協会の入会審査会等が控えていて、残念ながらここまでです。最終のJALで高松へ帰ります。お疲れ様でした。 |
2013,12,17, Tuesday
ジャーナリスト船橋洋一氏の力作です。東京電力福島第一原子力発電所の、1号機3号機2号機とメルトダウンしただろうと思われる原子炉の様子と、それと悪戦苦闘した吉田昌郎(よしだまさお)氏らの行動について、つぶさにまとめています。
こんなこと書いて、余計な心配をさせても仕方が無いのですが、日本国の運営の警鐘として、私は読んでいました。上下2巻ですから、大変なボリュームです。まとめて読む時間がありません。出張の時などが、ページを稼ぐ絶好のチャンスです。 印象的な記述は、下巻380頁に今話題の猪瀬直樹東京都知事の「昭和16年夏の敗戦」にあります。近衛文麿内閣は、1941年(昭和16年)4月1日に、内閣総力研究所を発足させた。 「12月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、しかし、物量において劣勢な日本の勝機はない。戦争は長期戦になり、結局ソ連参戦を迎え、日本は敗れる。だから日米開戦は何としても避けなければならない」との結果を当時の近衛文麿首相と東条英機陸相に報告する。 歴史が語るように、2人はこの分析を「机上の演習」として無視します。なぜ日本は開戦に踏み切ったかと言われ、戦略がなかったと言われています。まさにその通りであって、東京電力福島第一原子力発電所では、放射能が大量に飛散するような事故は起こらないとの神話が、すべての対策をさせなかったのです。 素人目にも、事故後の右往左往は、とても心配でした。あり得ない確率の事故だと言われても、現に全交流電源が喪失し、原子炉に冷却水が入らない状態です。菅直人首相や内閣閣僚、東京電力、東京電力福島第一原子力発電所周辺の自治体でも、災害時の避難等のシミュレーションは存在しなかったのです。 一番ひどいのは東京電力の本店です。「指揮命令系統がメチャクチャ」状態を放置したまま、現場にそのツケを払わせ続けたのです。その結果、吉田昌郎(よしだまさお)氏は、現場の事故対応に止まらず、経営判断と政治判断にも配慮して、事故対応を迫られることになります。海水を入れ続けたのも、その1つです。 そして当時諸悪の権化のように言われた菅直人首相ですが、リーダーシップのあり方からすれば、おそらく菅直人首相は落第点をつけられてもしょうがないだろう。にもかかわらず、菅がいなければ「日常モード」から「有事モード」への思い切った切り替えは出来なかったと思います。 炉心溶融がおこり、炉心が溶けて地下に沈み、地下水脈に触れて汚染水が流出しています。東京電力福島第一原子力発電所は、安定したわけではありません。あくまでも、進行中格闘中です。東京電力福島第一原発現場の、故吉田昌郎(よしだまさお)氏などの「覚悟」で、いまこのように日本人は日常モードの生活が出来ています。 作者の船橋洋一氏も終章で、「神のご加護」と書いてあります。亡くなった吉田昌郎(よしだまさお)氏のことも詳しく書いています。彼の活躍と、神のご加護ですが、出来ればこのまま収束へ向かって欲しい。 |