2016,12,21, Wednesday
報道によると、第2次世界大戦中に多くのユダヤ人を救った「命のビザ」で知られる日本人外交官、杉原千畝(ちうね1900~86年)が進めたリトアニアからの救出劇の成功の背景には、ソ連領を通過するユダヤ人から経済的利益や軍事情報を得ようというソ連側の狙いがあったことが、ロシアの歴史研究家らの共同研究でわかった。
ソ連は極東に逃れるユダヤ人をモスクワに送り、ボリショイ劇場や高級ホテルへの宿泊をさせてからのちに、シベリア鉄道で極東ウラジオストックに移動させて、日本へ渡し、アメリカへ逃がした。難民1人の「旅行代金は」は、200ドル程度だったと推定されている。 当時の200ドルは巨額で、多くの難民は親戚や慈善団体の支援などを受け、ようやく支払ったと言われている。また杉原千畝の軍事情報収集能力を、ソ連が高く評価していた実態も明らかになりつつある。日本への電報は、ソ連に解読されていた。 ソ連のしたたかさは、このように人の不幸もお構いなし。私はこれまでリトアニアから、難民がどのようにして極東へ行ったのか疑問に思っていました。そこには「親切なロシア人」がいたのですね。 |
2016,12,19, Monday
このところ、相続ビジネスに対する取り組みを活発化させているのが証券会社だ。特に大和証券は、他社に先駆けて「ファンドラッププレミアム」という新サービスを開始した。最低投資額が3千万円からと、富裕層向けの商品ですが、相続発生時の資産の行き先をあらかじめ指定することが出来る仕組みです。
資産の名義人が生前に配偶者やこどもを受取人として指定して契約を結んでおき、名義人が亡くなると現金化される資産を、その受取人に渡してくれる「相続時受取人指定サービス」であります。 相続が発生したとき、故人の「遺産書」が確認できればそれに従って名義変更の手続きを行うことになっています。だが遺言書がない場合は、金融口座もロックされて、一切の出金が出来なくなり葬儀代にも困ったという話も良く聞く。 この場合には、相続人間で分割協議をしてそれをまとめた書類を、金融機関ごと(最近は1カ所で良くなりつつある)に作成して、金融機関の理解を得ることになります。分割協議を終えて遺産が相続人の手に渡るまで、早くても数ヶ月を要することもあるのが現状です。 ところが19日、最高裁判所大法廷(15人裁判官全員)は「預貯金は遺産分割の対象」とする初判断を示し、改めて相続分を決めるため審理を大阪高裁に差し戻した。不動産や現金が遺産分割の対象なのに対して、預貯金は「遺産分割の対象にならない」と解釈されてきたが、判例を変更したのです。 この判決が、大和証券ファンドラッププレミアムにどのように影響を与えるのかわかりませんが、私は恥ずかしながら、預貯金も遺産分割の対象と考えていました。最高裁は、平成16年の判決で、預貯金など分けることが出来る債権は、「(法定)相続分に応じて分割される」から法定相続分で自動的に分けられるとしていたらしい。知らなかった。 それが19日の判決で、確実かつ簡単に換金できる預貯金は現金と同種の財産と受け止められていることなどから、自動的に配分されるのではなくて、現金や不動産同様に遺産分割の対象になると、明確に判例を変えたのです。 話を戻しますが大和証券のファンドラッププレミアムは、大和証券が個人と投資一任契約を結び、顧客のリスク許容度と、投資意向に沿った最適な国際分散投資を行う仕組みです。国内株式と国内債券、外国株式と外国債券を組み合わせることで安定したリターンを得られるというのがうたい文句です。 ファンドラップは資産の運用・管理・投資アドバイスを包括的に行うことから包み込む意味の「ラップ」と名付けられて約40年前に米国で生まれ、日本でも2004年の証券取引法等の改正で解禁になり、16年9月末のラップ口座契約の資産残高は6兆197億円と拡大しているのです。 ファンドラップは証券会社へ一括投資が頼めて、契約者が亡くなった時点で運用資産が自動的に解約されて10日間で現金化される。所定の手続きを経て、時価に近いかたちでキャッシュを受け取れるので、「資産をわかりやすく残したい」「相続で家族に迷惑をかけたくない」という人に好評のようだ。 しかし新聞には書いていないが、一般的にはファンドラップは手数料報酬が高いと言われています。これも考え方だけど、相続財産でもらった側が手数料が高いの報酬が高いと言うことはないので、証券会社とすればやりやすいか。確定申告をせず、年末調整で済ます日本人。簡単わかりやすいというのが、美学のようです。 繰り返しますがこの仕組みが、19日の最高裁判所の判決でどう変わるかは、これからのことです。変わらないかも知れませんが、大和証券ファンドラッププレミアムは少なくても18日までのネタですから、くれぐれも自己責任でお願いします。 |
2016,12,18, Sunday
2009年10月に、島根県立大1年生の平岡都さん(当時19歳)坂出市出身が、行方不明となり、広島県の山中で切断された遺体となって発見された忌まわしい事件で、発生から9年経過した今になって犯人らしい男が捜査線上に浮かんできた。
平岡都さんは高松商の卒業生で、弊社社員も面識があるという。小欄へも記者からの問い合わせがあった。当時の事件を小欄で取り上げて、後輩と書いたから写真や情報がないかと聞かれた。彼女は応援団の団長をしていて、大勢を束ねていた人気者と聞いた。そんな明るい女子大生を、切断して殺害した男。 平岡都さんの顔に複数の殴打痕、首には指の圧迫痕があり、胴体に死後切りつけられた傷や火をつけられた形跡もあったという。死因は特定できなかったが、実に残忍な殺害の手口。とても正気の沙汰ではない。 ところが捜査線上に浮かんだ男が、遺体発見後すぐの交通事故で既に死んでいるという。犯人じゃないかと言われるのは、この男のデジタルカメラに、行方不明後の平岡都さんの姿があったと聞いた。この男の自宅背景が写真に写っていて、時間と場所から犯人と断定された。 何とも複雑気分になった事件だが、平岡都さんとこの犯人は面識がなかったと言われているが、ショッピングセンター(社員が高校生の頃よく行った)で拉致されたのか。19歳で大きな夢を持って、島根県の浜田市まで行ったのに何で殺したりするのだろうか。せめてその理由が聞きたかった。 事件当時の小欄記事 |
2016,12,17, Saturday
いよいよ今年で最後となる第30回高松冬のまつりのプレ点灯式が、高松中央公園内石のステージで行われました。点灯式のリハーサルみたいなイベントで、主管三者と市民とボランティアが集まっています。
このまつりが始まって30年、私も年を取りました。当時からの高松栗林ライオンズクラブメンバーは、もう10人にまで減りました。当時の幹事L塩田博志が力強い挨拶をして、イベントは始まりました。歌あり踊りあり、それが高松冬のまつりです。 アメリカのとある小さな町の公園での話です。クリスマスが近づくと、こども達がためたお小遣いを、小さな赤いバケツに入れて、近くの公園へ持って行きます。公園ではサンタさんがいて、その赤いバケツを木につるしてくれます。 そうして、木がだんだんと赤くなり、クリスマスには公園全体が真っ赤になるという話です。高松冬のまつりは、この話からはじまります。 というナレーションと次の提唱が、今日も冒頭を飾っていました。 提唱 私たちは、こども達の目の輝きを大切にしたいと思います。 美しいものを創り、親と子の語らいの場を作りたいと思います。 ここ中央公園にイルミネーションを造ることを提唱します。 30年前の高松栗林ライオンズクラブメンバーの岡内修三氏らが発案し、高松市とKSB瀬戸内海放送の三者が主管三者としてまつりを引っ張ってきました。民進党の政権下では、「事業仕分け」で中止が勧告された経緯もありました。それでも規模を縮小して、今日までやって来ました。 まつりは今月22日から25日までの4日間に短縮されましたが、点灯式は22日18時からここ中央公園で行われます。高松栗林ライオンズクラブは、最後の焼き芋をやります。また22日は丁度1300回例会が、ホテルパールガーデンで大勢を集めて「高松冬のまつり」例会を予定しています。 |