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3人のそれぞれの弁明愚か者三兄妹
似たもの同士、刑務所に収監された3人の吐露本を読んでみました。それぞれが、あの人ほど私は愚かではなかったと回顧しています。今日は、熊本の平井紀元さんの49日(7日×7回)に駆けつけました。その道中でも、面白おかしく読ませて頂きました。

3人は、最初に㈱林原専務取締役林原靖氏の「破綻」、第2に大王製紙創業家三代目井川意高氏の「熔ける」、3番目はホリエモンこと堀江貴文氏の「ゼロ」です。それぞれが違う職業に就き、それぞれ経営者として名をはせ、もしかしたら歴史に名を刻むかも知れない可能性のあった3人です。

「破綻」はバイオ企業林原の事実by林原靖。2013年会社更生法を申請した、岡山県岡山市の世界的優良企業「林原」は、銀行に潰されたのか?弁済率93%の倒産の不可思議と題して、当時の専務取締役林原靖(4男)氏のしたためた、倒産への議事録です。

これを読むとメイン銀行の中国銀行とサブの住友信託銀行のやり口が赤裸々に書かれています。あの林原の御曹司ですから、自分らの代に三代続いた国際的な技術を持つ会社(非上場企業)を結果倒産に追いやってしまった経営者側の、手前勝手な記載もあるとは思いますが、非上場企業だから出来た業績も多く、大塚製薬と組んだ世に出した「点滴液」など、社会貢献も大です。

後半の168頁に、「これからは、日本のベンチャーや中小企業は決して銀行融資をあてにしてはならない。日本では完成された大企業でないと、十分な融資を受けることがむずかしいからだ」と警鐘をならしています。よほど金融機関に恨みを持っているとしか、書きようがありません。

また帯書きには、「この破綻劇のキーとなる役者はいったい誰だったのか。その理由は何だったのか――わたしはいま、はっきりと確信している。破綻劇の幕を開けてしまったのはメインバンクの中国銀行とサブの住友信託銀行だと」。

林原は明治16年、岡山の地で水飴製造メーカーとして創業して、四世代、百三十年にわたり世界に知られる「バイオ先端企業」として発展してきた林原が、突然、会社更生法を申請して破綻してしまいました。彼は専務として、兄の林原健社長とともに経営の責任ある立場にいました。兄弟の確執にも少し触れています。

201頁ですが、「結果として銀行は、産業全般を支えるという基本的役割を放棄し、日本経済の沈滞をもたらしたのではないか。いや、その現況ではないかと私は思うのです」。それでも負債総額1500億円は、研究開発費が命運を分ける業態の企業でも、本人が言うように正常の企業とは私には思えない。

要するに潰す必要のない企業(林原)を、中国銀行と住友信託銀行が潰したという恨み節です。面白いことに、次回登場する大王製紙創業家三代目井川意高氏のことをギャンブル狂とけなし、自分は違うと書いています。

これを読んでみると、銀行のあり方もこんなものかと妙に納得するのですが、それでも懐が甘かったのではないかと林原靖氏の経営理論も空虚に感じます。企業は業績が良くて収益を上げ続けていても、いつどんなリスクが追い打ちを掛けてくるか分からないものです。

農薬混入事件も、その一つです。容疑者が逮捕されて、収束に向かうようですが、何があっても潰してはならない組織が「会社」です。井川一族の言うことも分かりますが、残念としか申し上げようがないです。決して銀行が悪いのではありません。


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| 社長日記 | 08:33 AM | comments (0) | trackback (0) |
ゴルフ会員権等の譲渡損失の損益通算廃止
昨日の、税制改正セミナーの続きです。これも税制調査会大綱の所得税のところに、さりげなく入っています。

譲渡損失の他の所得との損益通算及び雑損控除を適用することができない生活に通常必要でない資産の範囲に、主として趣味、娯楽、保養又は鑑賞の目的で所有する不動産以外の資産(ゴルフ会員権等)を加える。
(注)上記の改正は、平成26 年4月1日以後に行う資産の譲渡等について適用する。

何のことか、よく分かりません。よく分からないのが税制文言です。日本語で書きなさいよ。私の知人にも、ゴルフ狂と言ったら本人に怒られそうですが、年間60回は行くという経営者、経営幹部がいます。残念ながら私は、30年前からの「禁ゴルフ」が今も続いています。

隠居さんでしたらさもありなんと思いますが、経営をしながらのプレーで年間60回というと、年間52週の週一以上のペースです。それでも会社が隆々であれば、何の問題もないことです。親睦も深まるし当然ゴルフで仕事にありつくことも、多々あるとも思います。

特に本人らが、健康管理のためとかアベノミクスへの協力だ、つまりデフレ脱却に貢献しているのだと言われたら、むしろ感謝しなくてはならない。まあそんなのはどうでも良いことですが、今日の一言は、要らない「ゴルフ会員権」「リゾート会員権」は、今年3月31日までに売却したら有利だと言うことです。

このあたりの絡繰りは、ゴルフをされている方であれば誰でもご存知のことかと思います。「ゴルフ会員権」「リゾート会員権」は、不動産売却などの譲渡所得税とは別にして、総合課税になっています。加えて、別の所得(給与等)と損益通算が出来ます。

つまり、損を出している「ゴルフ会員権」「リゾート会員権」などを売却すると「譲渡損」が確定します。その損と給与などの収入とつく引くして、税金の支払額を少なくする制度です。損を、物理的にも精神的にも軽くしてくれる訳です。

しかし現実的な話しとして、会員権譲渡はゴルフ場の運営理事会等の議決が必要となれば、既に時間切れという会員権もあるかも知れませんが、究極は、「ゴルフ会員権」を「プレー権」と「財産権」に分けて、財産権だけを売却という荒手もあるそうです。これだとプレーは、続けられる?

もう既に大方の会員権は処分されていることと思いますが、3つ残してあるが、最近は1つしか使わないというあなたやお友達、3月末が期限ですよ、急いで。


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| 社長日記 | 05:55 AM | comments (0) | trackback (0) |
どうなる平成26年税制改正
「税制改正について超プロ2人の税理士が大綱を読み解きます」と書かれた案内が届きました。特定非営利活動法人近畿定期借地借家権推進機構、平成24年度第4回研修会に、今仲清税理士と坪多晶子税理士の2人が、ディスカッションスタイルで解説をしています。

流石は大阪と言ったら叱られますが、掛け合い漫才でもこのノリは、なかなかでないだろうと思うほどのアップテンポで、司会が言うように、2時間の新幹線並のスピードです。聞くものを飽きさせません。税務の話しは正直、複雑怪奇難しくて、ほとんどの場合は飽きます。

12月末前に発表された(政府)税制調査会の大綱を読んだら、このように書かれてあって、恐らくここに書かれてあるとおり、これからの通常国会で決まりますよと言う話しの組み立てです。これでもって、税務署にこうなるのに間違いありませんかと問いただす人もいるようですが、当然返事はNoです。

いろいろあってまだ頭の中の整理が進んでいませんが、「相続財産にかかる譲渡所得の課税の特例(措法39)」の中で、「相続財産である土地等を譲渡した場合の取得費加算」と言って、納税するために先祖伝来の土地を売りその金で金納する際には、売却した土地の評価額を経費に算入するという制度があります。

譲渡税の計算式は、譲渡金額(売買金額)から原価や譲渡のための費用(仲介報酬等)を差し引いて、「課税譲渡所得」を算出し、それに税率を掛けて税額を出します。税率は、長期譲渡と短期譲渡で変わりますが、どちらにしても原価が高ければ課税譲渡価格は少なくなります。

これは得する制度ですが、これまでは相続税額に対して、先祖伝来の土地全部の評価額が対象でしたが、改正後(平成27年1月1日)は、売却した土地だけの評価額となり、平たく言うと損をするようになります。もっとも平成5年頃まではこれが制度でした。

それで「物納」が増えすぎて、税務署も慌てました。相続税の納税は、「金納」「延納」「物納」とありますが、原則は金納です。物納されるより、譲渡費用として原価計上を認めるから金納にしてねと税制改正がなされ、これまで続いていたのです。もうこれだけ地価評価が下がると、物納も少なくなりました。

ポイントは、これが相続開始後3年10ヶ月以内に限定されているのです。つまりお亡くなりになってからのち、この間であれば有利(税金が少なくなる)ですから、この際相続も終わって落ち着いたから、売却でも良いかという人には良いかもしれません。

なお不利になるのは、平成27年1月1日以後にお亡くなりになった場合です。それでも全く控除がない場合よりは、先祖伝来の安い取得原価の土地は、お得です。


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| 社長日記 | 09:36 AM | comments (0) | trackback (0) |
人気作家百田尚樹氏高松講演
今売れている作家の一人、百田尚樹(ひゃくたなおき)氏の講演会に、1800名くらいアルファあなぶきホール入っています。香川銀行の、香川ビジネスクラブ主催です。昨年は、確か星野仙一監督で、ここも大勢の聴衆で埋まっていました。

アルファあなぶきホールは2000名の定員ですから、1800名で満員に見えます。この時期は、コートやオーバーの置き場所に困ります。3階席の張り出しまで、人で埋まっています。百田尚樹氏も、(田舎に)こんな受け皿があるのに、驚いていました。



彼の「海賊と呼ばれた男」の出版記念会は、昨年の3月名古屋の竹中右門さんの招集でリッツカルトン名古屋であり、私も参加しました。その時に、出光興産創業者出光佐三のことを熱く語る百田尚樹氏を、はじめて身近に感じました。書き上げるまでの7ヶ月に、救急車で3回運ばれたことも聞きました。

今はすっかり時の人になってしまい、超売れっ子作家ですが、放送作家の仕事も週一で続けているようで、こちらも時間に追われる仕事ですから大変だと思います。海賊と呼ばれた男のPRのために、全国の書店を回り、店員さんが一番売りたい本第一位になったりもしています。

20年間の放送作家を経験していますから、売るための戦略には長けています。それは番組も、本も同じだと思います。女性放送作家から「日章丸事件」を聞いて、終戦日の翌々日、つまり8月17日に出光東京本社(焼け残ったようです)の社員に、「愚痴は言うな、直ちに建設にかかれ」と檄を飛ばしたという出光佐三(いでみつさぞう)は当時60歳。

こんな日本人がいたのか、こんな人たちがマイナスからの日本を建設したのだという事実を後世に伝えたかったと、百田尚樹氏は熱く語ります。処女作「永遠のゼロ」も同じです。行きなくない戦争に駆り出され、日本国のために尊い命を奪われた若者たち。その多くが大正時代の人々でした。

そしてまた、戦後の復興の中心となったのも大正人でした。昭和20年当時、大正元年生まれの人で35歳、大正15年の最後の大正生まれだと20歳そこそこです。昭和生まれの多くも特攻隊へは行きましたが、そう言われれば、戦争の中心人物は大正人ですね。私は「大正デモクラシー」と、暢気な時代だと大正時代を見ていましたが、これは新発見でした。

加えて驚いたことに、会場に高知黒潮ライオンズクラブメンバーが3名お越しでした。岡山からの旧友もいて、懐かしい話しに花が咲きました。



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| 社長日記 | 10:18 AM | comments (0) | trackback (0) |
ある太陽光発電の実態状況
私も借金コンクリート造賃貸マンションを、一棟だけ所有しています。もっぱら大家業の体験をしている一人ですが、1年前にその屋根に太陽光発電装置(11KW)をつけてみました。太陽光発電装置といっても、いろいろなところから奨められて困っていましたが、結局信用できそうな知り合いのところでやってもらいました。

そして本日確定申告の資料として、1年分のまとめをしてみました。愕然としました。収支トントンで、利益がほとんど出ていないのです。太陽光発ですから、そう大きく儲かるとは考えていませんでしたが、飲料缶の自動販売機1台分年間10万円程度は、稼いでくれるのかなと勝手に思い込んでいました。

慌てて設計時の、収支予想プランを引っ張り出してきました。見ると予想収入(四国電力が買い取る金額)より実態が良いのです。予想がアンダーにぶれたのは、10月11月12月の雨の多かった3ヶ月だけで、1月が途中からだったのでどうだか疑問は残るのですが、75%の月別的中でした。また収入金額は、予想の115%でした。

それで残らないのは、どうして。勿論全額手持ち金で支払えば、もっと利益が得られるのですが、借入金利が1.9%。しかし返済期間が10年間と短い、これが原因だと設置業者の担当は、のうのうと言います。腹が立つ。担当者が言うには、10年で償却をして、残り10年間は儲け放しだと。

そう言えば、20年後には生きて結果が見えないだろうから、10年で償却を自らが選択したことを思い出しました。築後15年で、まだ少し早いのですが、20年は待てないとして、屋根の防水工事もしました。私の勝手な選択の、当然の帰結です。

しかし弊社社員も、このように忘却の激しい大家様にお叱りを承けているのだろうかと、可愛そうになって担当者を早々に帰しました。私の太陽光発電計画は、ほんの一例です。すべてがこのようだとは、私も考えていません。確かに目先の収支も大事ですが、20年後のことも考慮して考えるべきですね。

10年を経過した頃に、「コンプレッサー」など一部部品の交換は30~50万円と言われていますが、担当の言うことをそのまま信じるとしたら、残りの10年間は、61万円×10年=610万円。ここから50万円をさっ引いて560万円。これが20年間の儲けだとしたら、月額2万円だから自販機設置よりはましか。

設置から20年間は、定額40円(消費税込みで42円)買取が継続すると言うけれど、これとても今後のエネルギー政策からは眉唾物であります。政治はまさに3流、政府の言うことはくわばらくわばら。あてになりません。さてどうしますか。

今は原油が高い状態が続いていますが、やがてイラン産の原油が市場に出てきたら、世界の原油は値下がりすると思います。しかしこうなったらアメリカやロシアからの「シェルガス」は価格戦争に負けて、安定供給商品化の目途はなくなります。

太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などは、「石油発電」「水力発電」「原子力発電」「その他発電」のしんがり「その他」数パーに位置する程度で、これからも成長はするでしょうが、30%依存などの多くは望めません。

仮にイラン産の原油の恩恵を受けて原油価格が下落したとしても、火力発電はCO2の削減にはマイナス効果になって、将来へ残すわれわれの資産は、ゴミと汚染と借金だけとなるとこれまた寂しい限りです。何か胸を張って、自分たちの生きたプラスの証を残したいものですね。そうじゃないか皆の衆。


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| 社長日記 | 11:52 PM | comments (0) | trackback (0) |
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