2013,09,25, Wednesday
穏健派のイラン国ロウハニ大統領は24日(日本時間25日)、国連総会一般討論で演説し、停滞する欧米との核協議に「時間を区切り、結果重視で直ちに取り組む用意がある」述べ、打開に意欲を示した。しかし国内保守強硬派に配慮して、「ウラン濃縮」については「譲れない権利」だと改めて主張した。
8月の就任以来初の欧米首脳との会談として、フランスのオランド大統領と核開発やシリア問題を話し合い、欧米への外交姿勢を本格始動させる。しかしアメリカオバマ大統領との会談は、イラン側から断った。国内保守強硬派への配慮やアメリカオバマ大統領との会談を最後に持ってきて、世界の視線を集める作戦かもしれない。 イランが前大統領のもと、核武装を進めているとして欧米諸国は、イラン産原油の購入を禁止してきた。そのためイランは、経済的に困窮を極め、国民の間にも「核」より「食料」を求める声が大きくなり、大統領を穏健派のロウハニ大統領に変えた。これは最高指導者ハメネス師の意向に沿うものとも言われています。 イラン核問題をめぐる今後の日程は、いずれもニューヨーク現地時間で9月26日、ニューヨークで欧米など6カ国とイランの外相級会合、27日IAEAとイランの協議が予定されている。このあたりで各国との合意がまとまれば、正式解除が次の日程で進むかもしれない。 10月、ジュネーブで6カ国とイランの核協議、そして11月25~29日IAEA定例理事会で早ければイランの経済封鎖解除があるのではないかと私は予想します。イランにとっては核保有より、核を持たないことが国益につながるとの国民的コンセンサスが定着しはじめています。その結果が穏健派ロウハニ大統領の誕生です。 しかしここで確認すべきイランの信念は、「イスラム教中心思想」(専門的には何というか知らないので)は少しも揺るぎないと言うことです。つまりキリスト教圏世界、特にイスラエルと仲良くしようとする考え方は微塵もありません。つまり「戦い方」を変えただけで、信念教義が変わったわけではありません。 この恩恵は、日本へも広がると期待されています。つまりイラン産の原油が市場に出回るわけです。中東での原油量が全体的に増えるわけですから、原油の価格は大幅に減額されます。ここに石油メジャーが悪知恵を巡らすことがないように祈るばかりですが。 日本国中のガソリン価格も、1リッター当たり160円にもなっています。これが安くなると、非常に有難いことです。今年の異常高温で水温の変化があって、捕獲船の航海距離も大幅に伸びています。安いさんまも安い燃料から成り立つわけです。 勿論原油の値下がりは、製造業や高値になっている電気代の安定にも寄与します。原油の安定供給があれば、原発の再稼働の理由となっている原油燃料の高騰は理由にならなくなります。私は廃炉するべき原子炉は廃棄し、再稼働可能な原子炉は全体の半分程度はあるとおもいます。これは再稼働すべきだと考えています。 廃炉にするにしても全部が一気とすると、解体技術も成長がない。宇宙の力も、前向きな姿勢にはプラスに働き、マイナスに作用する力に対してはパワーが半減します。建築年数とかを考慮し、半分を活かし半分を廃炉にする。そのような緩やかなソフトランディングが求められる。 言われているカナダやロシアからのシェールガスの輸入が安定すれば、原子力発電の終焉を迎える時が来るかもしれません。しかしそれまでの最低5~10年間は、安い原油の供給が有難いですね。イランの核放棄宣言が、世界からの賞賛と共に、世界への平和をもたらすことになるでしょう。 |
2013,09,23, Monday
9月23日に拘って、毎年高商紫雲会総会が開催されます。昭和18年12月卒業の先輩(88歳?)を筆頭に、平成20年代の卒業生も加わります。文字通り老若男女が、高松国際ホテルを舞台に、大いに歓談をしています。今年は来賓挨拶が15分程度延びて、懇親会が遅れましたが、挨拶も大変力強いものでした。
今年の来賓挨拶は、先に行われた東京支部80周年記念総会の大成功と、雨天練習場建設の募金4160万円の達成に、集中していました。東京支部は今から80年前、「士魂商才」をカタチにするために当時の東京海上火災保険社長鈴木祥枝(さかえ)氏や資生堂社長松本昇氏らが立ち上げたと聞いています。 東京支部総会はここをクリック 私は東京支部の存在は、恥ずかしながら紫雲会副会長就任以降知った程度で、在学中は勿論、東京(大学生)遊学中も聞いたことがありませんでした。今から考えると、何らかの方法で耳に入っていても不思議ではなかったと思いました。ましてやその発起人が日本を代表する企業のトップとなると、聞いた在校生は一層発憤したことでしょう。 私も今年7月の、東京支部総会へは参加しました。本校では肩身の狭い「46年卒」も、東京では頑張ってくれていて、当日も11人を集めていました。串田裕司や岡本えり子さんが中心人物です。遠隔地ではありますが、私は実に嬉しいのです。「本校は私に任せ」とはとても言えませんが、それにしても今日は恥ずかしながら2人でした。 以前から紫雲会総会は、年配者の同窓会的な印象はありました。61歳の私が在学中に感じていたことですが、今でも若者の参加は増えていますが、40歳代50歳代60歳代前半の参加が寂しい限りです。開催日を日曜日に変更するなど、運営の見直しも必要なのかもしれません。 反面65歳をピークにして、60歳後半から70歳にかかる頃の年代の卒業生が大勢来ています。もちろん団塊の世代は卒業数も多いのですが、年齢差を超えた交流が出来るなど何らかの工夫をして、総会参加者数を増やしたいものです。 その一助として、「夏の同窓会」もはじめたのですが、今年は中止になりました。今年は募金活動もあって、また7月6日の東京支部記念総会へ30名が参加して手が取れなかったこともあります。私の担当は、懇親会での抽選発表でした。景品がメロンとコンビニ商品券と米です。これも景品を広く集めれば、更に盛り上がると思います。250名の参加者のうち60名ほどに、どれかが当たります。大変喜ばれています。 また今年の総会では、「書道パフォーマンス」の高商書道ガールが「書道演舞」を披露してくれました。香川県大会優勝、全国大会第2位の実績で、大活躍しています。ここには「書道」の机に向かってしとやかにというイメージはなく、まさにこの書道パフォーマンスは格闘技です。体育会の系統です。 また雨天練習場建設4160万円の募金は、これは私も実現不可能と考えていましたが、野球後援会や横山賢治校長、奈良前校長また紫雲会、そして紫雲会東京支部・大阪支部などの絶大なる応援の結果、見事に目標数字を達成しました。ここに私は卒業生として、大いに矜持を感じると共に、これからも紫雲会の存在所属意義を自覚し、自分に出来ることを精一杯したいと思いました。 総会の最後に登場したのが、「公益財団法人紫雲奨学会」理事長です。昭和36年に発足したこの奨学会ですが、先の東京支部総会で久しぶりに再会した46年卒の岡田一博(50年京大卒)もこの奨学生の一人だと聞いて、この男がいてくれたから自分もそれなりに大学受験を頑張れたんだとかねてから感謝していましたが、そのきっかけがこの奨学会だと知って、これは良いわと改めて感心しました。 この組織も公益財団法人になり、組織も一変してこれから資金も募るようです。この資金の使途は、9名の奨学生に毎月1万円を贈ると共に、部活用のバス2台の運営にも使われています。その使い手の一番が、2年連続日本一の女子ハンドボール部です。大阪への遠征等に使っています。サッカー・野球部がこれに続いていると聞いています。 最近はホームページでも「高商紫雲会」の活躍を紹介しています。いつでもどこでも欲しい時に、高商の最新情報が得られる。そして嬉しいことがあった時に、後輩のために奨学金への寄付をする、こんな仕組みを作りたいものです。 先の雨天練習場建設資金は、寄付金控除対象になりました。奈良前校長の手腕によるものですが、私は4160万円もの資金が集まったのは、この制度活用に大きな勝因があると思っています。税金のこともありますが、「公的認知された寄付行為」の思いがそこにはあります。是非これからの奨学資金も、寄付金控除対象になるように関係各位の努力を期待するところであります。 高商紫雲会ホームページはここをクリック |
2013,09,22, Sunday
恐らく明日発表されるだろう、「半沢直樹」最終回の視聴率が楽しみです。30%は確実で、40%には届かないだろうが、30%後半の視聴率をたたき出すことだと思います。最近のテレビドラマにあって、久しぶりに社会現象になった番組だと思いました。
本日が最終回で、25分拡大版ですが、私は最後に下した中野渡頭取の裁定に、「かくありなん」と納得しました。大悪人の大和田常務は、平の取締役に降格ながら銀行内に残ります。大活躍の半沢直樹は、部長に昇格しながら子会社への出向です。 常識ではあり得ない行内人事ですが、私は、半沢直樹は出向から帰って頭取になると確信しました。私も小説を書きますが、最後のおちは常に意識して書き進めます。私の小説などまだまだ緒に就いていませんが、わがポリシーは、誰も殺さない誰も死なない内容が基本です。 しかし卑怯かもしれませんが、半沢直樹の父親の自殺は全編に「恨み=倍返し」の基礎があると思いますが、半沢直樹は勝ち誇って大和田常務を土下座させても父親の自殺の倍返しにはなっていません。どんなことをしても、どんなことをしてもらっても、父親は生き返らないのです。 小説のシナリオとして、最終回の落としどころは大変興味のあるところです。特に中間視聴率が高く、合う人ごとに「半沢直樹観ている」というのが合い言葉となり、テレビでも「倍返し」が流行語になりました。それだけ反面、当たり前のことが当たり前にならないと大勢の人が確信しているのですね。 「半沢直樹」は、役者堺雅人さんの演技もなかなか立派なところがありました。そんなに色を出さないタイプの役者さんのように私は思っていましたが、今回は、彼の代表作になるのではないかと思います。役者さんはやはり台本次第ですかね。これほどまでに、人々を夢中にするテレビ番組は本当に久しぶりでした。 週刊誌のタイトルにもなっていましたが、「妻の上戸彩」の台詞にも助けられました。こんな頼りになる最後にドラえもんのポケットを持っている妻の存在も、半沢直樹を大いに盛り上げたと思います。もちろん上戸彩さんは、アパマンショップネットワークのイメージキャラクターでもありますよ。 |
2013,09,21, Saturday
今週2度目の大阪です。木曜日土曜日大阪で、かみさんには泊まったらと言われていますが、しかし金曜日は大変な1日でした。いなかったら大変でした。遅くなっても帰る時は帰る、泊まる時は泊まる。最近は大阪の交通事情も、ある程度分かるようになりました。地下鉄図も頭に入りました。
大阪へは高速バスが便利ですが、このところ高松からの往路は10分から20分遅れています。お陰で昼食抜きになり、体重の危険水域を回避しています。木曜日も土曜日も、結果的に昼抜きになりました。 さて「相続サロン」ですが、内田優弁護士が中心となって、東京に本部を置く「相続アドバイザー協議会」の「相続アドバイザー」20講座40時間を受講し資格を得た人のうち、在阪者が自主的に集い切磋琢磨している組織です。私も毎回案内を頂きながら、なかなか参加する機会を得られませんでした。 いみじくも本日、ここ大阪のどこかで「相続アドバイザー協議会」の「相続アドバイザー」20講座短期集中講座が開講されています。弊社の社員も一人参加しています。最近は毎年2回、東京と大阪で短期集中講座が開講されるようになっています。毎週受講のために四国から上京するのは、難儀です。 通常は毎週2時間で20回のコースですが、例えば土日祝で連続受講して40時間をクリアーしています。私も今となっては比較的初期の8期生で、「相続アドバイザー」として在籍しています。故内藤雄さんの「相続借金講座」は、野口賢次さんと双璧をなし、今でも忘れられない彼の命の語りでした。 さて本日の学習タイムは、「相続不動産の鑑定評価」不動産鑑定士杉本英樹さんの解説です。先の「相続アドバイザー協議会」の20講座の中にも、不動産鑑定評価の講座はありますが、知ると出来るとは別で、本日の3人の税理士公認鑑定士さんも途中で専門的意見を交えていました。 私が先の「相続アドバイザー」講座を受講した時は、不動産鑑定士の相続での出番は、「広大地」の評価が一番でした。場所にもよりますが、仮に千坪の土地があったとします。 マンション適地であればマンションの建築をするので問題がありませんが、一戸建て住宅の敷地とする場合には、6メートル道路を入れて公園をつくり、千坪のうち200坪は公共地として潰れ地が出来る。従ってここの面積は800坪だという主張がなされていました。 ところが今となっては、一定の割合で減歩することが税務処理上認められるようになりました。不動産鑑定士の相続案件は、多くの面積(一筆面積×数)を持つ大地主の相続財産評価に登場します。従って、高松周辺の相続案件では、登場の機会はそう多くはありません。 要するに相続税基本通達で評価する価格と、鑑定評価価格に大きな乖離がないと、鑑定料を払ってまで鑑定評価を依頼する必要がないというのが結論です。税理士さんは、基本通達を外して評価することは出来ません。必ず税務署からの更正依頼があります。 それに対して異を唱えることが出来るのが、不動産鑑定士だと言われています。その鑑定評価が必要とされるケースの一つに、相続時の「限定承認」があります。換価は必ず(実態は原則)競売によらなければならないため、鑑定士による鑑定評価が必要となります。限定承認とは、プラスの財産の範囲でマイナス財産(借金)の相続をするという選択肢です。 限定承認は、相続人全員ですることを要します。現実的にはそう多く使われることは過去からもありません。この場合には、裁判所が鑑定評価書をとってくれるのです。もちろん費用は裁判所払いです。不動産鑑定士の資格は難しく、報酬も多いのですが、公示価格の評価地点数が3.3万から2.6万点に減るなど、鑑定士さんと言えども多難な時代を迎えています。 ところでこの「相続サロン」メンバーは、弁護士・税理士・鑑定士・生損保・宅建業者と多方面から集まっています。そのためにお知恵拝借コーナーは、大変盛り上がります。その一人が「上場企業一人あたり年間経常利益ランキング」資料をくれました。 例えばコンビニを観ても、セブンイレブン3075万円、ローソン1696万円、ファミリーマート1194万円、サークルKサンクス1145万円、ミニストップ922万円と差がついています。ダイエー8万円、丸井グループ883万円、イオン連260万円、イズミ743万円、ユニクロ連733万円、しまむら2087万円(2012年7月ヤフーファイナンスより上場3433社) 余計なことですが、懇親会では盛和塾の話しでも盛り上がり、恩田多賀雄始動塾塾長の話しを上村龍三(じょうむらりゅうぞう)がされていました。勿論私は盛和塾入塾を薦めました。私も自分が5年前に入塾し、後継者も入塾させました。ちなみに京セラは、459万円でした。 |